多くのスタイルマスターが集まるカリフォルニアのサンオノフレでも一際目立つ存在であるアンディ・ニエブレス。
コンテストにはジョエル・チューダーの『DACT TAPE INVITATIONAL』くらいしか参加しないが、数年前にバスク地方のイベントで初優勝を果たし、2019年の鵠沼でも優勝と天才ぶりを発揮。
正当なクラシックスタイルはもちろん、どっちが本当のスタンスか分からないほどの自由自在で、フィンファーストに加えてボトムを上にして乗ってしまうような妙技も軽々とこなす奇才でもある。
そんなアンディが2023年夏にQUIKSILVERのプロモーションで来日。
アーティストのアンディ・デイビスとのコラボ「ANDY Y ANDY」を記念しての千葉、湘南、静岡の旅が公開されている。
episode1 千葉編
アンディの日本旅は千葉からスタート。
台風が来ない夏の千葉はスモールの日が多いが、逆にロングボードには最適の波になる。
田岡なつみ、瀬筒雄太、高貫佑麻のアテンドでいきなり素晴らしいサーフィンを披露した。
ちなみに外国人では珍しく、納豆もイケると話している。
episode2 湘南編
湘南では新城譲、牧野拓滋、小熊海ノ介、櫻井凰太&鳳二とのベビーウェーブを楽しんだアンディ。
しっかりとサーフショップ巡りの仕事をしながら、鎌倉で日本の伝統を体験した。
ちなみにアンディ・デイビスとのコラボはアイディアをQUIKSILVERに持ち込み、70年代の雰囲気を形にしたそうだ。
後半のセッションではヘアカリフォルニアの軽部氏とセッション。
小波ながら形良いブレイクでラインナップの注目の的になっていた。
episode3 静岡編
アンディの今回の日本旅は静岡で幕を閉じる。
前田慎太郎、井柳宗男と個性派サーファーとのセッションはあいにくのコンディションだったが、常に楽しむことを忘れないアンディのサーフィンは特別だった。
後半のセッションはgrassgreen SURF GARAGEの加藤直樹氏を始め、プラサーファーの鈴木勝大、武川慎、田沼亮と波が上がった静岡の波を満喫。
サーフィン後はショップでのたこ焼きセッションへ。
アンディがこの旅で何度も話していた言葉。
「明日が来る保証はないから、どんな波でも毎日サーフィンする」
簡単な言葉だが、今回の彼の旅の姿勢を見ると深い哲学が込められているのかもしれない。
このマインドが人生を楽しく、毎日を有意義に生きるためのヒントになるだろう。
(黒本人志)