11月最後の週末、世界のサーファーを悲しませた二つの訃報

 

それは11月最後の週末、25日の土曜日の朝に入ったニュースから始まった。

ブラジリアンのジーン・ダ・シルヴァの訃報。
一流のバレルの名手として知られているグーフィーフッターは、2011年からQSを回り、2012年には35位までランキングを上げた。
今年は8つのQSイベントで戦い、インドネシアのQS『Krui Pro』でSF進出の3位に入った。

死因は発表されていないが、この悲しいニュースの後、Instagramは彼を追悼するフィードで埋まった。
また、多くのプロが集まるオアフ島のノースショアでは、サンセットビーチで彼に敬意を表するパドルアウトを行い、早すぎる死を惜しんだ。

享年34歳。

いくつかの彼の友人のポストを紹介する。

■ジャック・フリーストーン

こんなニュースで目覚めるのは本当に悲しいよ。どこに居ても良い雰囲気の彼のことが大好きだった。
幸福と格好良さが混ざり、素直で優雅な人だった。
そして、素晴らしいサーファーだった。
Rest in peace my friend.

■エイドリアン・バッカン

ジーン。初めてブラジルに行った時、色々世話をしてくれてありがとう。
彼は常にオープンで親切だった。
自宅に招いた時も最高のお客さんだったよ。
いつも私の両親と姉妹のために時間を作ってくれたよね。
人生とサーフィン、愛をシェアしてくれてありがとう。
改めて、この言葉を君に伝えることが出来なかったのが残念だった。
でも、また会える気がするよ。

■フィリッペ・トレド

私達の友人であり、プロサーファー。
とても良い奴で、大きな心を持っていた。
そんな素晴らしい友人の死はとても悲しいよ

 

PHOTO:© WSL/Morales

さらに、ジーン・ダ・シルヴァの訃報の翌日、25日の日曜日の朝。
今度はメキシコ、プエルト・エスコンディードのレジェンド、オスカー・モンカダの訃報。

オスカーは二人の友人と共に車で走行中、プエルト・エスコンディード付近のハイウェイでトラックと衝突。
二人の友人は即死、オスカーは搬送先の病院で亡くなった。

享年34歳。

20年以上に渡ってプエルト・エスコンディードのコミュニティの中心人物となっていた彼は温厚で困った人がいれば誰にでも手を差し伸べるような人だった。

PHOTO:© WSL/Villela

コンペティションの世界では2006年にメキシコで開催された『Rip Curl Pro Search』で優勝。
CTのワイルドカードも獲得していた。
2017年はプエルト・エスコンディードでのBWT(ビッグウェーブツアー)イベント『Puerto Escondido Challenge』に参加。
9位に入り、総合では19位。

前日のジーン・ダ・シルヴァの訃報にオスカー自身もInstagramでポストしていたが、翌日に自らが同じ立場になるとは想像もしなかったことだろう。
人生は短い。
今を大切にし、愛する人に多くの言葉を残しておきたい。

■ピーター・メル

悲しみに暮れながら、この地球からあまりにも早く離れてしまった二人の偉大な人物のことを書くよ。
ジーン・ダ・シルヴァ、オスカー・モンカダ。
サーフィンコミュニティが失った衝撃。
説明するのは難しいが、私達は世界共通の絆を持っている。
彼らの死は家族を失ったような感じがする。
ご冥福をお祈りします。
私と同じような気持ちの方に伝えたい。
人生は儚い。
あなたの人生、好きな道を歩みなさい。

WSL公式サイト

COVER PHOTO:© WSL/Sloane

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