10月上旬に福島県北泉海岸で開催された『KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024』に元ワールドチャンピオンの「パーコ」ことジョエル・パーキンソン、元ワールドロングボード世界チャンピオンのハーレー・イングルビー、元WSLヘッドジャッジのリッチ・ポーターとサーフィン界の大物が来日して参加していたが、同時期にもう一人の大物、あの名作『エンドレス・サマーII』で主役を務めたウィングナットことロバート・ウィーバーが福島に訪れていた。
その模様がジョージ・カックルのYouTubeチャンネル「ジョージ・カックルのLazy Days」で公開された。
ジョージとウィングナットの関係は1997年に制作された「Wingnut’s Art of Longboarding」まで遡る。
今回はWSL、ISAのMCなどでもお馴染みのベン・ウェイも同伴し、サーフショップ・サンマリンのオーナー、鈴木康二氏がエスコートして北泉海岸でサーフィンした。
ロングボード向けのメローな波で見せたウィングナットのドロップニーターンは往年のままで、ベンはエアリアルまで披露。
最高のセッションの後は浪江町の震災遺構へ向かった。
ここは海から僅か200mの場所にあり、東日本大震災の大津波の時、被害に遭ったものの、生徒や先生は全て避難して無事だった浪江町立請戸小学校を保存している貴重な施設で、奇跡の学校と呼ばれている。
次に東日本大震災と原発事故で当時全員が避難した双葉町へ。
約7000人の人口だった双葉町は2020年に避難解除された後でも150人ほどしか戻っていない。
そして、現在は心に火を灯すをテーマに壁画アートで盛り上げようとする新しいプロジェクトが進行中。
ジョージは「未来のためのアート、素晴らしいコンセプトだね」と話していた。
福島を巡ったウィングナット一行は松川浦の日本旅館「亀屋」で伝統的な日本のディナーを楽しんだ。
なんと、この宿は『エンドレス・サマー』の撮影クルーが泊まったこともあるそうだ。
(黒本人志)