2024年3月に日本円で1億円以上の契約金でROXYを離れ、古巣のRip Curlに移籍したステファニー・ギルモア。
ステフは2024年のCTを休み、トム・カレン、メイソン・ホーと共にサーチの旅に出ていた。
そして、その映像が「Lazer Breathing Dragons」、直訳すると「レーザーを吐くドラゴンたち」。
伝統を破る斬新でユニークな視点を意味したタイトルで公開された。
「私はずっと一つの大きな目的のためにサーフィンしてきた。スピードと激しさ、そしてスタイルを追求することよ。これから自分がどうなるのか、サーフィンがどのように変わるのかは分からない。でも、それがとても楽しみなの。それが私のサーチだわ」
ステファニー・ギルモア
「Lazer Breathing Dragons」はインドネシアで撮影された。
マングローブの茂る川からドラゴンのように目を光らせて登場した三人のサーフィンシーンは冒頭から視聴者の心を掴むように次々にパーフェクトな波に乗っていく。
ステフの美しく力強いカービング、トムとメイソンのバレルライド。
どのカットも隙はない。
その後、1980年代のサーフムービーにインスパイアされた寸劇。
特に当時2度のワールドタイトルを獲得していたトムが意外にも一番の俳優として演技をして、久々にギターテクニック!?まで披露していた。
約15分間の作品、トムのサーフィンシーンが少ないのは残念だが、インドネシアの完璧な波でステフとメイソンが目を奪われるようなスタイルとパフォーマンスで見る者をサーチの世界に引き込んでいく。
サーフィンとは単なるスポーツを超え、自由な自己表現と冒険の旅ということをこの作品は教えてくれる。
(空海)