PHOTO: © WSL/Miers

マウイ島のジョーズでWSLイベントが見送りになった理由とは?

WSLでビッグウェーブイベントがBWTとしてシリーズ化してからポルトガルのナザレと並んで会場に定着していたマウイ島の「Pe’ahi」、通称ジョーズ。

しかし、2019年12月12日にビリー・ケンパーとペイジ・アルムスが優勝したイベントを最後に開催を見送られ、今シーズンは遂にスケジュールからも外されることになった。

地元漁師であり、BWTイベントにも出場しているダニエル・ゴールドバーグによると、イベント見送りはWSLが今シーズンのスケジュールを公表した数ヶ月前から知らされていた。

ジョーズの東側に位置する土地にジャッジタワーや施設が設置される予定だったが、2023年にその土地をカメハメハ・スクールが不動産会社から購入。
当初はWSLとの既存のライセンス契約を引き継いでイベントを開催する予定だったものの、最近になって観客が集まった際の影響やインフラ不足に関する住民の懸念により、契約を見直したのが開催を見送られた理由と話している。

2024年に開催されたWSLの代表と地域住民によるミーティングでは、特定の駐車場の用意、警備の設置、イベント開催で得られる地域の利益などを議論したが、WSL側に前向きな返答はなく、数十人の参加者でイベント賛成者は1名のみだった。

マウイ島の著名なビッグウェーブサーファーが公の場での意見を示さないことを考えると恐らく他にも根深い問題があるのだろう。

WSLは来シーズンに再度話し合いをする意向があるそうだが、開催のためには少なくとも駐車場やゴミ箱、仮設トイレなどのインフラ整備が必要になる。

トーインでのナザレに対してパドルサーフィンのジョーズは違った意味で見応えがあり、ファンも多い。
WSLが早急にこの問題を解決して再開してくれることを願いたい。

WSL公式サイト:http://www.worldsurfleague.com/

(空海)

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