ミック・ファニングが流血しても立ち向かった歴史に残るキラの波とは?

2025年3月初旬。

オーストラリアの東海岸にカテゴリー2のサイクロン「アルフレッド」が接近する中、ゴールドコーストのキラで歴史に残るようなビッグバレルが姿を現していた。

3年前の同じ時期に直撃したサイクロンでは、洪水により22人が亡くなり、50億ドルの損害とオーストラリア史上で最も壊滅的な被害を及ぼしたため、今回は早くから災害対策を始めて(Green dayのライブも中止になった)地域によっては避難勧告が出ている最中、キラの駐車場は満車となり、バレルジャンキーたちによる熱狂的なセッションが行われていた。

そのセッションは3日間にも渡り、WSLイベントよりも多くの観客が集まったと言われている。

「人生で一番の波をみんなでシェアしているような感じで、ピリピリした雰囲気ではなく、他の人がバレルに乗っている姿さえ喜んでいるような感じだった」と実際にセッションに参加したサーファーが感想を話している。

ミック・ファニングの流血シーン

ジョエル・パーキンソン、ジャック・ロビンソンなど多くの有名サーファーが集まる中、最も目立っていたミック・ファニングはあろうことかワイプアウトの際にこめかみ付近を切ってしまった。

目が無事だったのは不幸中の幸いで、すぐに数針縫ったそうだが、流血しながらパドルする姿はさながら戦いを終えた直後のヒーローのようだった。

なお、サイクロン「アルフレッド」は3月7日の金曜にもサンシャインコーストとゴールドコーストの間に上陸する予想。
大雨や強風による被害が心配されており、すでにゴールドコースト空港は閉鎖。
市民には自宅待機が呼びかけられている。

(黒本人志)

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