個人的におもしろかったと感じたのが、『Outlander』かな~トムカレンが全国区へとデビューする直前のサンタバーバラの話。あるアマチュアカメラマンが主人公なんだけど、トムはやはり運命の人だったんだな。とつくづく思わせる。
『Occidental Drift』はヴァージンウェイブを探す旅。良い波ってあるところにはある、でも探すと見つからない。なかなか良い波って無いんだよね。見た目は良くてもパドルアウトして乗ってみるとぜんぜんダメな波も多い。ペルーのチカマが良い例だね。あの波は乗ってもおもしろくない典型だと思う。実際にサーフしたことないけど、映像を見るかぎり、間違ってないだろう。
『Surffilm is Dead』は読み物としておもしろかった。というのも僕自身フランスのフィルムフェスティバルの舞台でいきなりスピーチするはめになって大慌てした思い出があるから、だからこのショートストーリーは笑えた。
『The End of The Circle』はロブマチャドの話。彼のファンはおもしろいだろうけど、個人的には年下ということもあり「こいつガキのくせに」と思ってしまう。誰のことって?あなたの大好きなロブさまのことです。今回もやはり、スターっておだてられて育つんだな~そういえばあいつも~なんて思ってしまった。誰?あいつだよあいつ!
他にも盛りだくさんのTSJJ10-1、『ロングボーダーの憂鬱』もロンガーが読んだらおもしろいだろう。一読者としては、もっと各論に、かつディープに、ノーズの先端につま先で立つくらい、でもよかったと思いましたが、あなたはいかがでしょう。
さて、コロナ禍できもちが落ち着かない昨今ではありますが、目先を変えればビールがうまい季節の到来でもあります。冷えたグラスでぐいっと一杯やってください。そしてジャーナルをぱらりとめくってリセット「そうだった俺はサーファーだった」。台風一号も発生、夏はもうすぐそこ。
(李リョウ)
THE SURFER’S JOURNAL(ザ・サーファーズ・ジャーナル)日本版10.1号
発売日:2020年5月15日
定価:2,090円
●サーフィンのナショナルジオグラフィックと呼ばれる米国サーファーズジャーナルは、キーンなサーファーから熱い支持を受けるサーフィン専門誌として世界中で読まれています。
●日本版サーファーズジャーナルはその米国版の記事を100%完訳したうえに、日本編集部による国内記事を毎号添付して読者にお届けしています。
最も信頼されるサーフィン誌として世界中のサーファーたちから愛されており、書店では買うことができない希少なライフスタイル・マガジン。
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