立ち入りが難しくなった、相模湾を代表するクラシカルなリーフブレイクの現在の状況
湘南が誇るサーフエリアの一つが、逗子と鎌倉の境にある「大崎」と呼ばれるポイントだ。ここは長い間シークレットポイントとされてきたローカルポイントでもあり、ビジターがお気楽にパドルアウトできるようなサーフブレイクではない。
ポイントの名前こそはサーファーのあいだで広く知れわたっていたが、メディアに登場することはこれまでなかった。
その大崎名を、ここであえて公表したのには理由がある。今年、大崎の岬で落石が起き、散歩中の男性が死亡するというたいへん痛ましい事故が起きてしまった。亡くなられた方やご家族には心よりお悔やみを申し上げたい。
しかしサーファーにとってはこの事件が思わぬ方向へと展開した。この事故を重く見た逗子市が、岬へとアクセスできる道を全て立入禁止としてしまった。
大崎のローカルサーファーたちが、条件付きでの入場を許可してもらえないかと逗子市に掛け合ったが、良い回答は得られなかった。大崎の岬全体が、崖崩れの可能性があるために危険なエリアとして立ち入りを禁止したいという考えのようだ。
大崎へとアクセスする他のやり方としては、逗子マリーナの駐車場に車を停めて、防波堤を乗り越えテトラポッドを降りてパドルで大崎のラインナップへ向かうという方法もあるが、小坪漁港の航路を渡るために、数年前からローカルサーファーと漁業関係者の間でそのアクセスは厳禁となっている。
現在、大崎へのエントリーはかなり難しい状況である。例えば逗子マリーナからテトラポッドを降りて大崎へとパドルで行く方法は、小坪漁港の航路を渡ることになるために、既に数年前から漁業関係者とサーファーとのあいだで厳禁となっている。
ローカルや常連のサーファーたちに迷惑をかけるような行為だけは謹しもう。
エントリーが禁止となっているのは下の写真のとおり
ピンクの矢印AとBは、小坪漁港の航路を横断するために、すでに落石事故の前から禁止とされている。
Cは、小坪マリーナ横の小道だ。落石事故によって侵入が禁止となった。小坪マリーナや警察が監視しているので、強行突破は慎もう。Dもロープが張られている。
基本的には逗子海岸からロングパドルか、もしくはボートでアクセスするしか方法が無いのが現状のようだ。
追記、大崎公園を越える道は、小坪住民の生活道路のために一般のご利用は遠慮くださいという申し出がありました。さらにカフェ・サーファーズが海へのエントリー利用できると最初の記事にありましたが、クラブメンバーのみの利用可能とのことです。訂正とともに関係者のみなさまにお詫び申しあげます。
(李リョウ)