11月30日に発売された「ザ・サーファーズ・ジャーナル」日本版11.4号の読みどころを同誌のコントリビューティング・エディターも務める李リョウが紹介。
知られざる葉山の青春 佐久間洋之介がいた風景(日本版オリジナル)
鎌倉から葉山へとハンドルを向けると、湘南の奥座敷へ入っていくような感覚がわたしにはある。閑静な佇まいの葉山御用邸や一色海岸の海は、良い意味で時間が止まっているような風情を感じ、さらにその先の長者ヶ崎から磯を見下ろすと、サーフシティというよりは海辺の町という表現がふさわしいなと思う。
若くしてこの世を去ったサーファー佐久間洋之介はその葉山で育った。ここのサーフコミュニティーはこれまで語られることはなかったが、そろそろ洋之介を育てた葉山というところをジャーナルの読者に紹介したい、という編集部の思いがかなって今号に登場する運びとなった。びっくりするような話はありませんが、日本のサーフスタイルはかくあるべきと思わせる記事だと思う。さてあなたはどうでしょうか?
バッドプリンスの贖罪 ロコVSビジター
ファビオゴーベイアが定住しているのがブラジルのカンペチェというところで、かなり波が良いらしい。リンコンやJベイと比較されるんだから、そうとうなものとお察しいたします。いやいやサンドボトムだから大したことないよ、風もなかなか合わないしなんて言ってますが、たぶん嘘ですね。本当にそうだったら元CT選手が住むわけない。とにかく写真見たらびっくらこんですよ。これでナミガヨクナイ?。さてこの記事は「南の至宝」という記事で、それはそれでおもしろい。でもそのなかにカンペチェのヘビーロコの話がある。短い1ページの記事ですが、ローカリズムに関する興味深い内容です。
カイムキからの景色 ジョーイハマサキ
昔から気になっていた人物がいる。それはジョーイハマサキという女性サーファー。ロングボードの時代のカリフォルニアで行われたメジャーコンテストではほとんどといってほどのファイナリストだった。当時の写真によく登場しているのに、彼女に関する情報や話題が出てこない。そのハマサキさんの記事が今回ジャーナルで組まれた。サーフィンの技術はそうとうなものだったようで、フィルエドワーズが彼女のシグネチャーモデルをデザインしてワーディから発売したということが書いてある。そりゃあ凄すぎ。しかし現在のようにウイメンズがサーフィンで活躍できる時代ではなかったから、色々とたいへんだったみたいですねイロイロと…。そのハマサキさん、現在はハワイでひっそりと暮らしているようです。現在の写真も掲載されています。エレガントさは健在です。
神のごとき疾走 タイラーリードの成功物語
ブッチバンアーツダレンって誰かは説明がいらないと思うけど、パイプのチューブを世界で初めてメイクした人です。カリフォルニア出身でハワイでライフガードにもなって多くの人の命を助けました。スポーツ万能でメジャーリーグからの誘いを蹴ってサーフィンを選んだ人でもある。悪ガキとしても有名でいろいろ伝説作ってます。しかしアル中で、若くしてこの世を去ってしまいました。その孫のタイラーリード君、ブッチにクリソツ、悪ガキでサーフィンめちゃウマ。しかもビジネスでも成功してしまった。とはいうものの、大学も卒業してないしホームレスのような人生を送っていたようです。くわしくは本文をお読みください。これこそサーファーのサクセスストーリー!!
ゼファーという風に吹かれて アーチスト、クレイグステイシック
クレイグステイシックって超すごいアーチストです。カリフォルニアのサーフカルチャーの重鎮です。ドッグタウンとも深い関わりがあって、ジェフホーのボードのエアーブラシを最初に行った人だとこの記事で知りました。つ〜ことはエアーブラシという技法の元祖かもしれないですね。彼の作品も掲載されています。この人の名前だけは覚えておいて損はないです。
インタビュー:ノアディーン
ウェインディーンという鋼のようなサーファーがいてその息子がノア。僕は彼がまだ小学生だったころを見ている。けっこうデブだったけどね。良いサーファーに育ったようです。フリーサーファーで飯食ってる奴ではクレイグアンダーソンとこのノアディーンが良い線いってるんじゃないか?そういえばわたし、ウェインディーンのサーフボードを乗っていた時期があってマジックでした。ウェインさん、ガンで亡くなってしまって残念です。無口ですが背骨の太い人物でした。このインタビュー内容もいいけど、ポートレートの絵がゴイスーです。アンドレアベンチュラという画家でボーグ誌なんかでも描いてますね。モーリスコールのときもこの画家だったよね。とにかくこの絵が今号のクオリティーを相当あげています。ジャーナルはもはやサーフィン誌ではありません。世界中のアンテナが高い人たちに支持されています。
THE SURFER’S JOURNAL(ザ・サーファーズ・ジャーナル)日本版11.4号
●世界でも選りすぐりのフォトグラファーによって捉えられた、サーフィンの美しく迫力に満ちた瞬間。
●新旧様々なライターたちに綴られる、本質的でバラエティに富んだストーリー。
最も信頼されるサーフィン誌として世界中のサーファーたちから愛され、書店では買うことができないライフスタイル・マガジン。
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