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ジェリー・ロペスと植田義則、ラスティー・プレゼンドーファー、ほか(TSJJ12.3号の読みどころ)

12月5日に発売された「ザ・サーファーズ・ジャーナル」日本版12.4号の読みどころを同誌のコントリビューティング・エディターも務める李リョウが紹介。

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サウンディング(ザファーストカットイズディーペスト)

フォイルボードの登場は、サーファーの固定概念を覆したと思う。なんど見ても不思議に感じるよね。あんな小さなフォイルで空中に浮かぶなんて!しかもロングでもサーフできないようなショボい波でも浮いてしまうなんて…。「ボードに発生する水の摩擦抵抗がいかに大きいか、それを取り除けばほんの少しの推進力でも…」ということですね。想像できていたのは誰だろう?、たぶんジョージグリノーなら?かもしれないね。とにかく、この物理的現象についてわれわれはもっと真剣に考える必要があるだろう。ということでチャンネルボトムです。

チャンネルネルボトムにも、その摩擦抵抗を減じさせる効果があるということをこの記事で知った。チャンネルを水が通過し〜ボードが揚力を得て浮き〜掛かる重力が減り〜摩擦抵抗が減る〜速度が増すというわけだ。しかしチャンネルボトムにそのような効果があるって知ってた? 今回は、このボトムデザインの信奉者たちからその卓越性を論じてもらっている。これを読めばチャンネルボトムに対する間違ったイメージが流布していることに気づくだろう。『真っ直ぐしか行かない』というのは先入観のようです。

追記、ちなみにキャプションに「ワイメアのピンボール…」と記されていますが、これは「ゲーム機ピンボール・マシン」の誤りです。お詫びと訂正をさせていただきます。

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友と思い出(ジェリー・ロペスと植田義則)

2人の仲の良さは日本のサーフィン界では知らない人がいないほどです。ビジネスで長い付き合いとなると、ギクシャクするのが常だけどこの2人は本当に仲が良い。わたし(筆者)も植田さんからジェリーさんのいろいろな話をうかがったことがあるけど、尊敬の念というだけでなく兄弟愛のような慈しみさえも言葉から感じてしまう。今回の記事は、そのロペス氏から見た植田氏のことが書かれていて興味深いです。それにしても、植田さんはジェリーさんのおかげで初期のGランドに行ってるんだよな〜なんとジェリーさんは、朝パドルアウトして、夕方に海から上がってくることもあったようです。翻訳はマウイで現場主義を貫く岡崎友子氏、植田義則氏へのインタビューも行なっています。

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ビッグマン(ラスティー・プレゼンドーファー)

長い文章だけど、それを感じないほど面白いです。読むコツとしては、イントロは飛ばして友人の証言を先に読むといいでしょう。サンディエゴ界隈の話が好きな人にはとくにオススメですね。これまでにも彼が書いた記事をなんどか読んだことがあるけど、サーフボードに関する知識は教授クラスです。シェイプマシンの登場を足がかりとして大成功したビルダーでもあります。しかし生まれながらにしてすでに成功者としてのオーラを放っている。そんな人のようですが、一方で義理人情にも厚い人だということも知りました。そういえば昔6’10”のピンテールを持っていてニアスで使ったことがあります。調子良かったですよ。ラスティーさん。

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流れ者たち

ライフ誌のカメラマンが撮った1950年代のサンオノフレ。夜のビーチにサーファーが集い、レジェンドが話すサーフヒストリーに耳を傾ける。現代のサーフカルチャーではあまり見ることのないクラシックなシーン。冬はスキーで夏はサーフィンというバムなライフスタイルがアメリカには存在していたんだな。

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ホールフードとテルペン

ロバート・グローバーというサーファーの話。ビッグウェーブ大好きタイプですね。体が大きいからガンが普通サイズのボードみたいなタイプですね。海外に行くといますね、こういうサーファー。このグローバー氏もそんなサーファーの1人だけど、自分の菜園で作った野菜で料理を作って出すというレストランを開業したようだ。ハーベストカフェ、場所はパタゴニアの本社があるベンチュラ。すてきなライフスタイルだな〜。

(李リョウ)


THE SURFER’S JOURNAL(ザ・サーファーズ・ジャーナル)日本版12.4号

<カバーショット>
カリフォルニア特有の強烈なサンダウナー(山あいから吹きつけるオフショア)に煽られながら、ありったけのローカルナレッジを駆使する。シングルフィンの先端を波のフェイスにかろうじて引っ掛けるサイモン・マードック。1980年代のどこかで。
写真:トレント・スティーブンス

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