おそらくアイスランドと聞いてサーフィンを連想する人は極めて少ないでしょう。
英語でネット検索をしてもあまり情報が出てこないし、だからこそ9月にアイスランド旅行をした際にサーフチェックをして見ようと思いました。
まずは基本情報から触れていくと、アイスランドの首都レイキャビクの緯度は北緯64度と首都としては世界最北で、日本で最北の稚内が45度なのでアイスランドは極寒であると想像するでしょう。
なのですが、アイスランドは暖流であるメキシコ湾流の影響により寒さは思っているより厳しくなく、真冬の平均気温で言えば日本の秋田県並みとのこと。
ただし、寒くなる時期は早く、私が訪れた9月後半の気温はすでに東京の真冬並みまで落ちていたので、その後の下げ幅があまり大きくない事が分かります。
そこまで寒くないと言うことは、サーファーにとっては間違いなくプラスのポイントですね。
次にボトム(海底)についてですが、アイスランドは火山が多いと言うことで、私が見た中ではリーフブレイクと黒砂ビーチが目立ちました。
天候は島と言う事で変わりやすく安定しなくて、9月後半は基本的にベースが曇りで時々晴れたり雨が降ったりと言った感じです。
また、島の特徴として風が吹き始めるとかなり強く、傘なんか使うとすぐに壊れることから防水ジャケットを着用することが当たり前なほど。
風が強い点はサーフィンする上で極めて重要になるので、天候がコロコロ変わる点はサーファーとしては厄介な点とも言えます。
さて、ここからは実際のサーフチェック時の話になり、私はアイスランドに1週間滞在して、その期間で予報がベストなタイミングを狙いました。
向かった先は、滞在地のレイキャビクから車で南西へ1時間弱ほどの距離に位置するグリンダビク周辺。
道中は世界最大の露天風呂として知られるブルーラグーンを横目にドライブ。
目的エリアに着くと、初めてだったのでサーフスポットが見つからなかったりといったハプニングはあったもののサーファーを発見することに。
見かけたサーファーは3名で、すでに上がってるサーファーが2名、海に入っているサーファーが1名。
サーフスポットとしては、ボトムが玉石のレフトハンダーのポイントブレイクで、波は厚くてタルいながらもそこそこ楽しめそうな様子。
ただ、驚かされた点として、海に入っているサーファーがビギナーでした。
勝手なイメージとして、アイスランドでサーフするほどの人は、元々サーファーで何らかの事情でアイスランドに引っ越してきたけどサーフしたい人だと思っていました。
と言うのも、道具を揃えること自体大変だろうし、そもそもサーフィンを始めるきっかけが少ないでしょうし。
にもかかわらず、寒空の下でサーフしている姿はインスピレーションを受けましたし、サーファーと遭遇するとは思ってもいなかったのでラッキーでした。
誰の参考になるかも分かりませんが、アイスランドにもサーファーがいて、サーフィンを楽しむことができます!
(World Surf Movies)
※本コーナーでは、波情報BCM内で公開されているコラムの一部を掲載しています。