これまで3回訪れているインドネシア首都のジャカルタから最も近いサーフエリアとして知られるボトムが玉石のライトハンダーのチマジャ。
私が初めて訪れたのは6年前で、当時はジャカルタから車で5時間ほどかかっていたものの、2度目に訪れた5年目には渋滞エリアを交わすかのように高速道路が伸びて3時間で到着できるように。
ジャカルタは首都と言う事でフライトの本数は多く、さらに陸路で3時間ほど(夜中なら2時間半)と短距離なのでサーフデスティネーションとして利便性が高いエリアです。
そんなチマジャへはこれまでサーフシーズンの乾季にしか訪れてなかったのですが、今回初めてオフシーズンの雨季に訪れてみました。
最初にお伝えしておくと、私はジャカルタに滞在しながらスウェルが入るタイミングを見計らってチマジャ入りしたので、一般的なサーフトリップとは異なる点をお伝えしておきます。
当初はウエストスンバワに行こうと思っていたのですが、諸々の事情によって取りやめとなったのでチマジャ行きに切り替えることに。
そしてスウェル予報をチェックする日々が始まるのですが、インドネシアのスウェルの発生源となる南半球はサマーシーズンと言う事で、まとまったサイズのスウェルが入る日はほとんどなく、ましてはスウェルが長期間に渡って入り続けることはレア。
参考までに、チマジャはフェイスで4~6フィートほどがサイズ的にはベストとローカルサーファーが言っていた事があります。
そして1月前半から波チェックを始めて、ようやく2月頭から1週間ほどに渡り4~6フィートスウェルが続く予報となったので向かいました。
到着したのはスウェルが入る前日午後で、その日もサイズは3~5フィート予報だったのであわよくば出来るかなと思ったもののサーフ不可なコンディション。
しかも、移動中は大雨に見舞われたので、泥水が川から流れコンディションまっ茶色なラインナップとなっていました。
翌日になると念願のサイズアップとなってサーフ可能となり、予報通りに1週間ほどはコンディションの良し悪しはあったものの、乾季よりも空いたラインナップでサーフィンを楽しむことができました。
ちなみに、ラインナップを共有した朝一サーファーはみな外国人で、揃って目的は同じでスウェルが入る事を確認した上でのストライクミッションでした。
さて、ここからは雨季と乾季の違いについて触れてみますが、ローカルによると私が2月頭に訪れる以前は数週間ノーサーフだったとの事で、雨季はサーフ可能な日数自体が少ないようです。
風については、雨季も乾季も午前10時前後ほどに風が入り始めてフェイスが多少なりともバンピーとなり、雨季はバンピーコンディションが日没まで続くことが多かったです。
一方の乾季であれば、夕方には風が弱まって朝のようにクリーンコンディションに戻る日も多々ありました。
このようにトータルで見れば、やはり乾季の方が良いのは一目瞭然ですが、日程をフレキシブルに調整可能であれば雨季を狙うのもアリだなと感じました。
何はともあれ、チマジャはインドネシアのサーフエリアにしては珍しいほど擦れていないローカルが多かったりと居心地の良い環境です。
また、波がハード過ぎず一般サーファーには最適なので、興味のある方はWSMの姉妹サイト「World Surf Travel」にもトリップ情報などを記しているのでチェックして見て下さい。
(World Surf Movies)