タヒチのカウリ・バースト、アメリカのキャロライン・マークスが金メダルを獲得したパリ2024オリンピック。
今回、THE SURF NEWSからの公式カメラマンとして、現地タヒチの会場に入ったフォトグラファー三浦安間が、独自の目線でパリ五輪をリポート。ライブ配信では見ることができなかったコンテストの裏側をシリーズで公開。
パリ五輪のタヒチ・チョープーは、言わずもがなアウターリーフのポイントブレイク。
3年前、日本の千葉・志田下で東京オリンピックが開催された際は、設営等の関係もあって約1ヵ月前から規制が入り、会場の海でサーフィンができるのは出場選手のみという状況でした。
本番を目前に控えたチョープーも同様、すでに海は出場選手のみトレーニング可能な期間に入っていましたが、基本的に1ピークのチョープーで、全ての選手が海に入ってしまうと、乗れる本数も限られてしまいますよね。
そこでチョープーでは、1日のうち朝イチ~日中までの時間帯を3つに区切り、国ごとのトレーニングスケジュールが割り振られていました。
基本的に3か国毎の割り振りになっていて、それぞれの時間に合わせてラインナップへ向かいます。
そして、ピークへのアクセス方法も国や選手によって様々。国毎のボートでまとまって移動する場合もあれば、個別にジェットスキーで直接アクセスする選手も。アメリカチームは会場の船着き場ではなく、宿泊拠点から直接アクセスしていました。
また、カメラマンやジャーナリストについては、陸地とラインナップをピストン輸送してくれる専用ボートがあり、出航スケジュールを把握しておけば、何度でも出入りが可能です。
大会本番前、世界中から徐々に集まりはじめたカメラマンが、トレーニング中の選手たちに向けシャッターを切っていました。
なお、この日のトレーニングは、オーストラリア、中国、そして日本。
チョープーとしてはスモールDayですが、時折りバレルも現れる中、波乗りジャパンの選手たちも最終調整。リラックスした表情の中でも、調子の良さが伺えました。
この翌日、会場のチョープーはさらにサイズダウンとなり、トレーニングへ向かう選手もまばら。しかし開催国フランスは、スモールコンディションでも熱の入ったサーフィンを見せていました。
そんなコンディションでも目立っていたのは、やはりタヒチ出身で金メダル候補のカウリ・ヴァーストとヴァヒネ・フィエロ。結果的に、本番のヴァヒネは波運に恵まれず途中敗退となりましたが、事前練習では、仮にマニューバー勝負になったとしても簡単には負けない、そんな好調さが伺えるサーフィンでした。
All Photo by THE SURF NEWS / Yasuma Miura
第3回へ続く