今年10月にスタートしたラテンアメリカでのサーフトリップ。
距離的にも簡単に来れる場所ではないと思っていたので、いつもより長めの期間に設定して現在もトリップ中です。
そしてすでにお届けしたメキシコのプエルト・エスコンディードとチャカウア、そしてサーフィン以外ではメキシコシティでの死者の日を少しだけ触れた後、飛んだ先がレフトハンダーのポイントブレイクの宝庫として有名な南米ペルー。
ペルーは南太平洋に面した地域がサーフエリアとして知られて、南太平洋という事でサーフシーズンは4~10月の南半球のウインターシーズン。
僕が訪れたのは11月という事ですでにシーズン終わりやレイトシーズンと呼ばれる時期で、分かってはいたものの諸々の兼ね合いからのタイミングとなりました。
まずペルー首都のリマへと降り立ち、そのまま国内線を乗り継いで向かった先はロビートス。
ロビートスはペルー北西部にあたるエリアで、ロビートス最寄りの空港へと接近すると眼下の景色は砂漠地帯とイメージ通りのペルーの様子に興奮を覚えました。
そして空港では宿泊先にお願いしていた宿オーナーによるタクシーが待っていてくれ、同オーナーが多少ながらも英語を話すことができたのでかなりホッとした事を覚えてます。
それだけラテンアメリカに入ると英語が通じず、完全にスペイン語圏内になるためです。
さて、ペルーの中でロビートスを選んだ理由は、ペルーはロングレフトで有名ですが波はタルめのブレイクが多い中、ロビートスはバレルセクションもありバラエティに富んでいるとの情報を得てのこと。
また、北部という事でその後は南下していけば首都リマに戻れるとのルートも想定しての事でした。
そんなロビートスの宿に到着し、宿の室内からも波チェックが出来るのですがとにかくラインナップの光景は圧巻でした。
この日はサイズが小さかったものの、レフトポイントらしく規則的にスウェルのラインが連なった英語で言う「コーデュロイライン」で、まさに夢に描いていた光景そのものを目撃したのですから。
ただし、ロビートスはサーフシーズンを終えて北スウェルが入ると地形がダメになるそうで、僕の滞在時は地形が悪いとのことでした(そんな風には全然見えませんでしたが)。
ロビートスにはメインブレイク以外に、周辺にもいくつもレフトポイントが点在していて、特に凄かったのがローカルプロサーファーなども入っていたとあるレフトポイント。
そこまでシークレットにされているわけではないのですが、そのブレイクはロングウェイブでバレルセクションもあったりと、相当クオリティの高いブレイクでした。
ただ、ローカルのレベルが極めて高い上、ドロップインが当たり前と言う環境が少し苦手でしたが。
とにもかくにも、最初に訪れたエリアですでに大きな衝撃を受けることになった南米ペルーのサーフポテンシャル。
今後のコラムでもペルー編が続いていく事になります。
ちなみにですが、ロビートスの緯度はインドネシア首都のジャカルタよりも赤道に近いのですが、海水は真夏目前の11月でフルスーツが必要でした。
ペルー海流の影響は凄まじいです。
(World Surf Movies)
※本コーナーでは、波情報BCM内で公開されているコラムの一部を掲載しています。