前回までのあらすじとして、サーフトリップでペルー北部のロビートスからワンチャコまで南下していて、今回の舞台となるのはチカマ。
チカマは世界最長レフトがブレイクすると言われているポイントブレイクで、現地名はプエルト・マラブリゴ(Puerto Malabrigo)。
僕がチカマに向かったのは2024年11月24日のことで、25日から5~7フィートへとサイズアップするタイミングを狙ったストライクミッションです。
時期的にはレイトシーズンと言うか、すでにオフシーズン入りしたタイミングだったのでようやくスウェル発生と言った感じでした。
24日の午後にチカマに到着すると、波はまだまだ小さくショアブレイクがメインといったところ。

翌日からのサイズアップに期待して、この日は早めに就寝することに。
翌25日は日の出が5時50分ということで、視界が利くようになる5時40分頃に波チェックをしようと宿の屋上に上がって見たラインナップがこちら。


絵に描いたような完璧すぎるコーデュロイ状のラインが目の前に広がっていました。
ただ、どこからエントリーすればいいのか分からないし、カレントや波待ちのポジションと全てが分からない状態。
そこで、宿を飛び出して海の近くまで行き、他のサーファーの動向をチェックして見ることに。
様子を窺っていると、海へ飛び込んでいくサーファーはいるものの、波がブレイクする方向へと強烈なカレントが発生していて、みんなパドルアウトできずに流されるのみ。
すると、みんなサーフしたいので自然とタクシーボートの顧客となっていきます…。
チカマはロングライドできる上、カレントが強烈なのでタクシーボートの利用が一般的となっていてメチャクチャ便利です。
僕も波チェックしている時にボートタクシーのドライバーに営業をかけられ、利用する事になりました(みんなパドルアウトできない様子を見ていたので)。
料金は3時間セッションで3000円くらいでした(宿のスタッフからはこの3倍以上の値段で営業を受けましたが)。

そし午前9時にサーフスタートとなり、ボートに乗ってピークまで楽々移動してセッションがスタート。
海自体には結構な数のサーファーが入っているのですが、とにかくカレントが強くみんな流されていくのでさほど混雑は感じませんでした。
波はじっくりとセットを待ったり選べる状況ではなく、乗れそうな波が入れば迷わずチャージするのみ。
でないと、波に乗れずに流されて終了となるので。
波に乗ったりカレントに流されてピアに近付いてきたら、ボートタクシーがやって来てピックアップしてもらい、再びピークへ移動。
こんな接待みたいなサーフィンは初めてだったので楽しかったし、思わず笑っちゃいました。

25日の波はセット頭ほどと、まだまだチカマの本領発揮というわけではないコンディションだったと思います。
ブレイクとしては、奥のピークは結構厚くてタルいのでもう少しサイズがあった方が楽しいかなと言った印象。
なのですが、ピークからピアの真ん中あたりのミドルセクションからは様子が変貌し、時おりバレルを形成する様子も目にしました。
ということで総体的に見れば僕のような一般サーファーレベルであれば、頭サイズくらいのチカマ狙いが良いと思います。
翌26日は4~5フィートと少しサイズダウンしたものの、まだまだファンウェイブは続き、この日はボートタクシーを使わずにサーフすることに。
ボートタクシーを使わないと、滞在している宿の場所次第ですが、僕の場合は宿からビーチを20分弱ほど歩いてエントリースポットに到着して、そこからパドルアウト。
そして海に入って波に乗ったりカレントに流され、海から上がったら再びピークへの移動に25分と考えたらボートタクシーの利用は必須かなと思います。

チカマを体験した身としては、チャンスがあるなら多くのサーファーに一度は体験してもらいたいと感じたチカマのスケールの大きさ。
ただ、もう一度行きたいかと聞かれれば、正直どっちでも良いかなといったところ。
かつて「ロングライドより数発ターンできる波の方がよい」みたいなサーファーのコメントを目にした事があり、チカマを経験した事でその理由が腑に落ちるようになったので。
※本コーナーでは、波情報BCM内で公開されているコラムの一部を掲載しています。