2月13日から15日までの3日間、パシフィコ横浜でボードカルチャー&ファッション展示会『インタースタイル2019』が開催された。
サーフィン業界の最新トレンドが集まるこのインタースタイル。今回は、約300社の出展者のうち、80社が新規出店。全ゾーン合わせて830ブランドが各社ブースに並んだ。
今シーズン注目の新作ギアやアイテム、会場の様子をフォトレポート。
ソフトボードブームは継続
昨年の爆発的な勢いからは落ち着きがみられるものの、ソフトボードブームは継続。各社とも新製品を投入しており、新登場のブランドも。引き続き、エントリー系のボードから、パフォーマンス重視のボードまで幅広くラインナップしていた。
昨年リリースされ大きな注目を集めていたMFソフトボード。今年は、流行のパステルカラーを纏って登場。ロゴマークもプリントからはめ込み式に変わり、剥がれる心配がなくなった。
チッパ・ウィルソン率いるオーストラリア発の新ブランド「DRAG」が登場。3本のストリンガーにより、重量感があるがしなるように設計されている。ソフトボードながら、エアーも決められるパフォーマンス系かつ、“ちょい悪系”なパンクアートが特徴的。
SUP市場は新たなフェーズに入るか?
一見すると安定期に入った感のあるSUP市場だが、今シーズンはSUPレースの大会数が急増しているという。今後、更に競技人口が増加し、大会等の運営体制が強化されていけば、新たなフェーズを迎えるかもしれない。
進化するサーフアクセサリ
音が聞こえる耳栓としてリリース以来人気を集めている「Surf Ears」が、3.0となってリニューアル。耳にセットするキャップ部分にXSサイズが登場し、より幅広い耳サイズにフィットするようになった。
以前THE SURF NEWSでも紹介した、リーシュコードが切れた際の応急処置グッズ「SURF RESQ」が日本にも登場。
昨年登場し、“軽くて強くて絡まない”というキャッチコピーで大きな話題を呼んだFCSの「フリーダムリーシュ」から、今年はピンストライプの三色が登場。通常より手のかかる製造工程のため、世界的にも品薄状態が続いているというが、その注目度は今年も健在。
サメはウミヘビを食べないという特徴にインスパイアされ、技術的に難しいとされていた “ヨコシマ” 模様のリーシュがXM(サーフモア)から登場。「サメから襲撃されないことを保証する商品ではありません」とのことだが、はたして効果のほどは!?
にわかに流行っているフィン取り外し式ツールに、新製品「FINBITE」が登場。これまでに紹介した「FINSOUT」「Fin Puller」のなかで一番お手頃な価格のエントリーモデル。
CREATURES OF LEISUREのリーシュもニューモデルが登場。従来のベルクロ部分が改良され、水を含まない素材に変更。軽量かつ、より足首にフィットする仕様になった。
オジ様むけのサーフギアが続々登場
ウェットスーツ各社が毎年新製品・新素材を開発する中で、今年特に目を引いたのがDOVEの「EASY PADDLE」。胸部にクッションが付いており、パドル時の姿勢をサポートしてくれる。サーフ可能年齢を引き上げる画期的なアイディア。
世界のトップシェイパーの一人であるLOSTメイヘムが、日本のおじさん向けにデザインしたという「SHONAN WARRIOR」。パドルしやすく、軽やかに自由に動き回れることがコンセプト。おじさんに限らず、小波ビーチブレイクがホームのサーファーにもうってつけのモデル。
今月ローンチしたばかりの老眼鏡ブランド「DONT PANIC」ブースは、業界関係者向けのサンプリングを実施。写真家・横山泰介氏が個々の撮影を実施するなど、今回のインタースタイルで一際目立っていた。
世界で初めてクラゲなど刺胞動物の毒針発射メカニズムを解明した愛媛の高校生と、化粧品会社が共同開発したクラゲ除けクリーム「ジェリーズガード」。現在特許申請に向け準備中。日焼け止め効果はないため、日焼け止めの上から塗るのがおすすめだという。
昨年末、五十嵐カノアが契約を結んだことで注目をあつめた「sharpeye」も出展。会場にはカノアの使用ボード数点のほか、これから発売予定のカノアモデル「STOME(仮)」も展示されていた。
五輪に向け機運も高まるなか、業界内外を問わない新規出展ブースや、従来のメーカー各社がリリースする新製品も多く、徐々に盛り上がりを感じることもできた今回のインタースタイル。
今回展示されていた製品は来春夏リリースのものがメインとなるが、既に販売されている商品もあるので、気になる製品をチェックしてみては。
インタースタイル 2019 開催概要
日時:2019年2月13~15日 10~19時(最終日~17時)
会場:パシフィコ横浜
URL:https://www.interstyle.jp/