5月26日から6月2日までロングボードサーフィンの世界選手権『2019 ISA World Longboard Surfing Championship(WLSC)』が開催されている、フランス・ビアリッツ。
今回は、WLSCに参加しているTHE SURF NEWS取材クルーからから届いた写真を交えて、現地ビアリッツの様子をお届け。日本ではあまり知られていないヨーロッパのサーフシーンが垣間見える。
ヨーロッパで初めてサーフィンが行われた「コート・デ・バスク」
ビアリッツは、パリから鉄道で5時間半、空路ではパリからビアリッツ・アングレ・バイヨンヌ空港まで約1時間10分。フランスの南西部、スペインに程近い大西洋側に位置する。
ビアリッツの「コート・デ・バスク」は、1957年にヨーロッパで初めてサーフィンが行われた場所と言われている。以来このビアリッツを中心とするバスク地方は、世界大会の開催や世界レベルのサーファーを輩出するするなど、フランスだけではなくヨーロッパ全体のサーフィンの発展において歴史的な役割を果たしてきた。
今回の大会会場である「コート・デ・バスク」は、右側に突き出る岬によってサンドバーが形成されるポピュラーなスポットで、遠浅の地形はロングボード向きの波を生み出す。この岬を挟んで反対側のビーチ「ラ・グランドプラージュ」は、2017年『ISA World Surfing Games』の開催地だ。
フランスでロングボードの世界選手権を開催するのは、1992年のラカナウ以来、3回目。今年の大会は『Lima 2019 Pan American Games』と『2019 ANOC World Beach Games』のクオリファイイベントになっている。
時差はフランスの方が日本より7時間遅く、この季節は夜9時頃まで明るい。満潮時はブレイクしないため、クルー達は朝6時集合、4時間程中断をはさみ、夜9時頃までヒートを行うというなかなかの激務具合らしい。
ビアリッツはフランス屈指のリゾート地
ビアリッツは、19世紀頃からヨーロッパ中の王侯貴族たちがバカンスに訪れるフランス屈指の高級リゾート地。若いサーファーが集うビーチとは裏腹に、一歩街に出ればドレスアップした大人が集うカジノや、バスク建築の建物が広がる。
日本代表は田岡なつみが快進撃!
大会4日目までに、日本代表からは田岡なつみがストレートでラウンド4進出。序盤順調に駒を進めていた浜瀬海は、ラウンド3でフランス選手を相手に3位敗退し、敗者復活戦のリパチャージR4行き。
北村健一はリパチャージR3進出。椛沢実里はリパチャージR2で敗退。
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship(WLSC)』のLIVE中継は以下公式サイトで。
https://www.isasurf.org/longboard/2019/en/
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