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松田詩野がスタイルブック発売記念イベントでファンと交流。2回目のタヒチ合宿前に、パリ五輪への想いを語った

パリ2024オリンピックの日本代表に内定している松田詩野が、自身の1stスタイルブックの発売記念イベントに参加。

湘南・藤沢の「BILLABONG STORE 湘南」にて、サイン本のお渡し会を実施し、駆け付けたファンと交流。その後の記者会見では、集まった報道陣の質問に応え、パリ五輪の準備状況や改めての意気込みなどを語った。

松田はこの日のうちに、2週間の強化合宿に参加するため、パリ五輪会場のタヒチ・チョープーへと旅立った。

店内に用意された特設スペース Photo: THE SURF NEWS
今回イベントは限定50名、他県から駆け付けたファンも多い Photo: THE SURF NEWS

「今回、スタイルブックのお声掛けをいただいて、最初は私が本なんて出して良いのか、読んでくださる方に、伝えられることがあるかなと不安だったけど、やっぱりサーフィンを通して学んだことや、乗り越えられたことも沢山あったので・・・
サーフィンの素晴らしさや、今まで私が考えてきたことを皆さんにシェアできたら良いなと思って。それに20歳という年齢で、形に残るものを、作れる機会はなかなかないなと思い、出させてもらうことになりました」

今回発売のスタイルブックには、毎年遠征しているハワイでの撮り下ろし写真をメインに、自身の生い立ちや、プロサーファーとしてのこれまでの歩みを振り返ったロングインタビューなども掲載。
アスリート、そして去年、20歳を迎えた女性としての等身大の魅力に迫る内容で、松田詩野の20年のありのままが詰めこまれている。

自ら積極的に声をかけて駆け付けたファンと交流 Photo: THE SURF NEWS
来場のファンに対して宛名入りの直筆サイン Photo: THE SURF NEWS

スタイルブック内のお気に入り写真は、2日間かけて撮影をした冬のノースショアでの写真など。
「毎年トレーニングで行っている場所に、スタッフの方やカメラマンの方が来てくれて、練習風景だったり、素の自分を撮影できたかなと思ったので、ぜひ見て欲しいなと思っています」

また、本誌には地元(茅ヶ崎)の海で撮影した写真もあるので、ぜひ見ていただきたいとのこと。

駆け付けたファン全員と記念撮影 Photo: THE SURF NEWS
「ファンの方と実際に会って、交流することは今までなかったので。直接応援の声をいただいて、より頑張ろうと思いました」 Photo: THE SURF NEWS

なお、松田はこの日のうちに、パリ2024オリンピック会場のタヒチ・チョープーに向かい、日本サーフィン連盟主催の合同合宿に参加。

参加メンバーは、松田詩野、前田マヒナ、稲葉玲王、脇田泰地、伊東李安琉の選手5名のほか、コーチの大野修聖や田中樹らも帯同。松田自身にとって2回目となるチョープーで、今回は2週間の滞在となる。

イベント終了後の会見では、集まった報道陣からの質問にも回答。パリ五輪への想いや、チョープーの準備状況などが改めて語られた。

「会場のチョープーの波は、1本1本が大事。良い波を見極める力を付けるため、たくさん海に入って慣れていきたい」 Photo: THE SURF NEWS

チョープーはチャレンジの波。自分の限界を越えていきたい

パリ五輪の舞台、タヒチ・チョープーについて

チョープーはチャレンジの波が立つ場所で、自分の限界を超えていけるような、まだ出会ったことがない波に乗れるチャンスでもあると思っています。今までで一番良い波に乗れるように、挑戦する舞台だと私は感じているので、もちろんメダルを狙って、自分の限界を越えていけるような場所にしたいです。

前回の合宿経験について

前回初めてのチョープーは、まず島(海)を知ることから入って、ローカルの方に、波のポジショニングだったり、波の割れる位置を教えてもらったことが、初めての私にとっては手助けになって、凄く良い一歩を踏み出せたと思っています。次は1ラウンドの中で、沢山の波に乗れるようにしていきたいと思います。

チョープーの波への恐怖心

波が大きいとき、最初はすごく恐怖心があったけど、何も知識がなく初めてサーフィンをしたときは、ローカルのコーチの方と入れたので、すごく安心感があった状態でスタートができました。そこでポジショニングを学んだり、流されたときの上がり方などを知れたことは良かったです。

「これから大会が続くので、まずは体調を崩さないことと、それらの大会とタヒチの波は違うので、上手く調整していきたいと思います」 Photo: THE SURF NEWS

2回目のチョープー、チューブのスキルを身に付けたい

チューブのスキルについて

チューブのスキルの部分では、中でスピードを付けたり、長く入るためにスピードを緩めたり、というのがあります。そういったものは、実際にチューブに入って練習することが一番と思うので、まだまだと思います。速いチューブも抜けられるようなスキルを身に付けたいと思います。

今回のチョープー合宿について

滞在期間は2週間くらい、今回はチームジャパンで行く予定です。現地では船でポイントまで行くので、朝、昼、夕方と、その海で沢山入ることになると思います。前回は、(チューブメイクの)ベストは1本、小さいのは何本かで、各ラウンドで1~2本程度。1回の練習でもっと沢山抜けられるようにしたいと思っています。
前回は特にヒート練習はしませんでしたが、まずは海に慣れて、波質やポジショニングを学ぶ形で、今回もそうなると思っています。

チョープーで使用するサーフボード

前回は、気に入った板をずっと乗っていて、今回は色々な長さの板を持っていきたいと思っています。(シェーパーの植田さんとは)前回乗った板は乗れたから、また今度は違うバージョンの板を作ってみようと話していて、今回はクアッドフィンの板も作ってもらって、現地で乗ってみたいなと思っています。

チームジャパンの合宿について

メンバーには、タヒチの波やチューブが得意な選手もいるので、海の中で質問したりして、自分も刺激をもらう期間になると思うし、色々と吸収したいと思っています。皆、同じグーフィーフッターなので、イメージもしやすいですし、ライディングも現地で見て学ぶこともできる、同じスタンスならではのことも聞いてみたいなと思います。

海外遠征が続く松田詩野だが、今回、地元・茅ヶ崎には1週間ほど滞在。「今日まであっという間に日が過ぎて・・、でもリラックスして、次の遠征に向かう良い準備ができました」 Photo: THE SURF NEWS

プロサーファー松田詩野 1stスタイルブック『Shino Surfing Style』

内容
・詩野のON/OFF
・詩野のトレーニング
・詩野のトリセツ(私物紹介 など)
・家族・友達・仲間たちが見た詩野
・詩野がサーフィンを解説!
・詩野の告白(ロングインタビュー)
・オフショット

判型:B5
ページ数:96
価格:1,980 円(税込)

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全国の書店で発売中 Photo: THE SURF NEWS

(THE SURF NEWS編集部)

▼パリ五輪サーフィン特設ページ

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