Photo:via happilystoked’s instagram
サイクロンスウェルにより波がサイズアップした事から、大いに盛り上がった2月18日のオーストラリアのゴールドコースト。
サイズアップに伴い強烈なカレントが発生することから、ジェットスキーを使うサーファーもいたのですがルールやモラルの観点から物議を醸しています。
物議を醸すきっかけとなったのは、世界的シェイパーであるダレン・ハンドレーによる下記のジェットスキーライド。
まずはルールについてですが、オーストラリアはサーフィン大国ということも手伝ってか、ゴールドコーストのあるQLD(クイーンズランド)州の州政府サイト内にトウインサーフィンのルールが記されています。
トウインサーフィンのドライバーは、200メートル以内に人(パドルサーファーを含む)または他の船舶がいる場合、6ノット(約11キロ/時速)以上での運航禁止
ダレンの動画では、波をジェットスキーで滑走している時にサーファーらしき人が映っています。また、波がブレイクしている場所なので、200メートル以内にサーファーがいないわけはないのでアウトでしょう。
おそらくこの動画が拡散した影響だと思われるのですが、州政府サイドはジェットスキードライバーへの注意喚起のメッセージまでSNSで発信しました。
ここまでの事態に発展したのは、ルールを守るのは当然ながら、安全面への懸念が強いためでしょう。
もう一点の問題点として挙げられるのはモラル。そもそもトウインサーフィンが生まれたのは、パドルインでは乗れないビッグウェイブを、ジェットスキーのパワーを使って乗るため。
しかし、18日のゴールドコーストではパドルインサーファーも入っていたため、決してパドルでは乗れない波ではなかったので不満を持つサーファーも少なからずいたそうです。
ただ、トウインサーフィンをしていたのは元ワールドチャンピオンのジョエル・パーキンソン、マッドヒューイズのブレント・ドリントンなど、多くはローカルスター。
パドルインでは太刀打ちできないサーファーがジェットスキーを使っていたのではなく、パドルインでも十分に乗れるトッププロによる遊びのような行為だったので微妙との判断も。
遊び方の多様性を残すためにも、「危険だから即禁止」と言う方向に向かうのではなく、安全第一で互いに気持ちよく楽しめる共存という形になればと願っているのですがどうなるのでしょうか。
参照記事:「SHOULD TOW SURFING BE BANNED ON THE SUPERBANK STRETCH?」