7月25日〜27日の3日間に渡って開催され、日本代表「波乗りジャパン」が2つのメダルを獲得した東京オリンピックサーフィン競技。
会場の志田下ではオリンピック開催に向けて数年前から大々的な会場整備が行われ、大会の開催日以外も8日間にわたって行われる予定だったオリンピックサーフィンフェスティバルの会場や「SURF MUSEUM」なども設置されていた。
しかし、新型コロナウィルスの影響で残念ながら無観客になり、フェスティバルも中止になったためにそれらが使用されることはなかった…。
簡単に会場の説明をすると、海に向かって左側・東浪見方面に、ライブステージやミュージアムなどを含む大きなフェス会場が設置された。
通常の駐車場や鳥居の周辺には、選手ロッカーやビーチマーシャル、ジャッジ&MCルーム、正面に表彰台が設置された。
また、実際にメディア関係者が入れたのはメディアルーム、インタビューゾーン、ビーチの指定されたメディア用観戦エリアのみで、選手ロッカーやジャッジタワー等には全くアクセス権限がなく、立ち入り禁止だった。
今回はISAで公開されたメディア関係者も入れなかった舞台裏の写真などを紹介する。
参加各国とリオデジャネイロの砂が集まった「サンドセレモニー」
ISAの公式フォトライブラリやInstagramを見ると、ISAのワールドサーフィンゲームス等で恒例の各国から持ち寄った海の砂を一つの箱におさめる「サンド・オブ・ザ・ワールド」も行われたようだ。
参加した18カ国のほか、サーフィンの五輪デビューが決まった思い出の地、ブラジル・リオデジャネイロからアギーレ会長が運んだ砂が一つの箱に収まった。
サーフィンフェスティバル会場
グリーンルームが制作を担った「オリンピックサーフィンフェスティバル」の会場は、無観客開催となったため一般客やメディア関係者の目に触れることがなかったが、ライブステージだけではなく、「SURF MUSEUM」なども設置されていた。
選手ロッカー
WSLのような選手ロッカーが一人ずつ用意されていた。
運営関係者
五輪は普段のサーフィン大会と異なり、会場に入場するためには観客以外は「アクレディ」と呼ばれる関係者パスが必要。さらに、所持しているアクレディの種類によって会場内でもアクセスできる箇所が細かく限定されている。普段は見かけないような担当も数多く存在し、五輪という大会の規模の大きさを感じさせた。
▲国内外の大会でお馴染みの顔がMCを担当
▲コンテストディレクターやジャッジなど技術チーム
場外
無観客となり選手の家族すら会場に入場できない状況だったが、場外には観戦しに来た人々や、取材活動を行うメディアの姿も見受けられた。特段、警察や大会スタッフも止める様子もなく、観客たちはフェンス越しに歓声を送った。
宿泊拠点
都内に整備されたオリンピック選手村とは別に、サーフィン競技の選手は国チームごとに会場付近の宿泊施設を拠点として使用。アメリカ代表は「ペンションサードプレイス」、ブラジル代表は「TENT一宮」など、サーファーにもお馴染みの施設に宿泊したようだ。
(空海)