2020年東京五輪に向け、出来るだけ出場できる可能性を高めるために五十嵐カノアやタティアナ・ウェストン・ウェブは二重国籍の利点を生かして国籍表記変更を行っています。
ただ、同様の流れはCTサーファーのみに限定されるわけではなく、ウイメンズのビッグウェイブサーファーであるペイジ・アルムスにも動きが。
マウイ島(ハワイ)をホームとするペイジと言えば、言わずと知れたウイメンズBWT(ビッグウェイブツアー)ワールドチャンピオン。
ウイメンズのBWTがスタートしてからまだ2シーズンしか終えてなく、ペイジは初代BWTチャンプであるだけでなく、二年連続のBWTチャンプです。
そんなビッグウェイブを追求するペイジですが、オリンピック出場に意欲を燃やしているとか。
ただし、ペイジの場合はホームがハワイである事から目指すはアメリカ代表枠となるものの競争率の激しさから、ペイジ本人が8歳まで育ったカナダ代表としての出場を目指すそうです。
そこでオリンピックへの第一歩としてペイジが出場したのが、サーフカナダによるナショナルイベント。同イベントはISAイベントへの出場資格を得るために必須のイベント。
ペイジ本人からの声明はないものの、ビッグウェイブサーファーとして世界トップに立ったサーファーが、カナダのナショナルイベントに出場した意味を考えれば、オリンピックと直結するのは自然なことでしょう。
ちなみに、ナショナルイベントはファウンダーズカップと同じ週末に開催され、すでに30歳と女性コンペティターとしては若くない年齢のペイジですが、ファイナル進出を果たして3位の結果を収めています。
QSレベルのサーファーで言えば、ウイメンズのフランキー・ハラーもマリブで生まれ育ったのでアメリカンサーファーとして以前はコンテストに出場していました。
しかし、サーフィンのオリンピック種目入り決定後すぐに、両親の出身国であるドイツに国籍表記を変更。
その甲斐あり、先日のファウンダーズカップではヨーロッパチームのメンバー入りをして、数少ないQSサーファーからのファウンダーズカップ出場を果たしました。
さて、東京五輪まで残り2年近くと迫ってきたので、今後は本格的な出場権を巡ったイベントに関心が集まることでしょう。
出場権を賭けたイベントが開催されるのは2019年と2020年。ケリー・スレーターを含めたビッグネームがオリンピック出場権獲得に向けてISAイベント出場もあり得るので楽しみにしたいところです。
参照記事:「Paige Alms Is Trying to Qualify for 2020 Olympics as a Canadian」