海外メディアBoardsport SOURCEが先日行ったインタビューにて、WSLのCEOであるエリック・ローガンが、コロナ前の2019年と比較した場合の収益増加を示し、現時点におけるWSLの成功と今後の展望などが語られている。
語られた主な数字は以下。
・デジタル視聴者数:62%増加
・視聴時間:25%増
・WSLの収益:20%増加
・ブランドパートナー数:35%増加
・チャレンジャーシリーズの視聴者数:QS10000と比較して95%増加
WSLの現戦略は、最大の方法でオーディエンスを増やし、サーファーやパートナーのために還元・活用しつつ永続的に持続可能な組織、すなわち世界最大のプロサーファー向けプラットフォーム(デジタルエコシステム)を作ること。
2020年のCEO就任後、メディアとコンテンツに強いエリックのバックグラウンドを活かし、ストーリーテリングを重視した仕掛けを徹底して行ってきた。
エリックがCEO就任以降の注目すべき大きな変化としては、TVシリーズ「The Ultimate Surfer」やツアーのドキュメンタリーシリーズ「Make Or Break」の製作、プレーオフ形式によるWSLファイナルズへの変更、ミッドイヤーカットの復活、刷新されたチャレンジャーシリーズ、などが挙げられる。
また、最近始まったケリーの「Lost Tapes」やBox to Boxとの提携が示すとおり、この50年間における「未発掘の眠っているストーリー」を一般層に届けることが狙いだ。
しかし、「エンゲージメント」を高めるために行われているこれらの試みのすべてが受け入れられているとは限らない。ロングボードツアーでの混乱もあった通り、WSLに対しての賛否が存在するのも事実だ。
エリックによると、WSLは今年も最高のスタートを切ったと言い、現時点での予測では早ければ来年にも黒字化となるようだが、果たして。
(THE SURF NEWS編集部)