『波のサイズ』はサーファーによってさまざま(その二)

ハワイの波のパワーは特別。そのハワイでローカルサーファーから聞いた波の測り方を紹介しよう。

1. 波の背後から測る

これは多くのハワイアンから聞いた計測方法だけど、ちゃんと測るわけではなく目測とその場の雰囲気で決めていると思う。波のサイズなんてじつはそんなもの

サーフボードに浮かんで、そこを通過した波の背後を測る。背後から測ると正面から見た高さの半分以下になることが多い。だがどこを基準に測っていいか分からないし、小さな波だと測れない場合もあるから、ハワイアンにとって『アタマ』以下はやはりフラットなんだろうなと思う。

2. 波のリップからボトムまでを測る

同じ高さの波でも、『波のサイズ』は変わるということがこの図で理解できる

ブレイクする寸前の波のリップからボトムへ直線を引きその長さを測るというもの。言い換えればバレルの直径を測ってそれを『波のサイズ』とするようなものだ。

3. フェイスに沿って測る

大きいスウェルでファットなブレイクの波の測り方というか表現方法。小さい波には使わない

さて3.は、1.や2.のように垂直に測らないで波のフェイスに沿って測る方法。この場合は「10フィートフェイス」などと表現する。

つまりパワーはそれほどでもなかったけどフェイスの広い大きな波だったぜ。と人に自慢げに説明するときに使う言葉だから、サイズはかなりアバウトと思っていい。

まとめ

サーファーが口にする『波のサイズ』はやはり人さまざまで、一般の人にとっては理解しがたい。一つとして同じ波は無く、しかも波は一瞬にして終わってしまう。

でもサーファーにはサーフィンの経験から得た『波のサイズ』のフィーリングというのがある。腰サイズの波には、サーフボードから伝わる腰サイズの波のフィーリングがある。オーバーヘッドの波がブレイクする日はそのサイズのフィーリングで海は包まれている。
それはサーファーだけが知る感覚でさまざまなんだけど、さまざまじゃない。

李リョウ

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