2020年東京五輪からオリンピック競技としてデビューすることになったサーフィン。サーフィンはウェイブプールを利用しないという条件下において、海がない内陸国では開催できません。
ですが、2024年はパリ、2028年はロサンゼルスと海のある都市での開催となるので、当面におけるオリンピックのサーフィンは継続する見込みとなっています。
そんな中、14~18歳のアスリートを対象としたユースオリンピックでもまた、サーフィンが採用されることになりました。
サーフィン初開催となるのは、2022年に西アフリカのダカール(セネガル)で開催となる夏季ユースオリンピック。
イベントフォーマットとしては、東京五輪と同じくショートボード部門のみの開催となり、男女共に24名ずつ出場ということで、出場枠はオリンピックの20名と比べると少し広げています。
スポーツとしてサーフィンが幅広い舞台で開催されることになるのは嬉しいニュースではありますが、サーフィンが行われる上で重要な要素があります。
それはグッドウェイブがブレイクしているのかどうか。単純に海があれば良いと言うわけではないので。そこで、セネガルのサーフィン情報に触れていきます。
セネガルの首都であるダカール。ダカールの位置するダカール州はアフリカ大陸最西端にあり、半島となっているのでスウェルへの反応は良いエリア。
また、半島ということで風向きに合わせて北側と南側に移動すれば、フェイスコンディションの良いサーフスポットでサーフィン可能となるので、サーフィンには最適なエリアとなります。
場所的にはこれ以上ないサーフデスティネーションであり、実は何十年も前に注目を集めています。そのきっかけとなったのは、サーフムービーとしては不屈の名作である「エンドレス・サマー」。
1966年に公開されたエンドレス・サマーは、永遠の夏とグッドウェイブを求めて世界中をサーフトリップするという内容で、同作品の最初のトリップ先となったのがセネガルのダカールでした。
制作自体は1964年の作品なので、実に55年以上前にブルース・ブラウン監督はダカールのポテンシャルを感じていた、もしくはすでに情報を掴んでいた事になります。
今年もダカールは大きな注目を集めることになりました。その理由としては西アフリカにおいて初のQSイベントが開催され、会場となったのがダカールのため。
QS1,500イベントとして開催となったセネガルプロは、グレードは高くないもののベストコンディションで開催するためにバックアップ会場も設定され、今年3月終わりに無事初開催を終えました。
QSイベントに続き、ユースオリンピック会場として、メディア露出の増えてくるダカール。おそらく今後はホットなサーフエリアになると思われるので、注目して見てはいかがでしょうか。