2017年もいよいよ終わりに近づきました。今年はたくさん波に乗りましたか?
イベントの多いこの季節ですが、年末年始は帰省して、(海にはいけないけれど)時間を持て余している・・・という方、意外に多いのではないでしょうか。
そんな時間のある年末年始だからこそ、セットで見たいサーフィン映画4組8選をご紹介します。
どの作品も、観終わった後はきっと「あぁ、やっぱりサーフィンが好き」そう思えるはずです。
■2017年の話題作 テイラー・スティール監督『PROXIMITY』
サーフムービー界の巨匠、テイラー・スティールによる4年ぶりの最新作。今年最も話題となった作品の1つです。
8人のサーファーが未開の地の波を求め旅に出ます。旅人は、ケリー・スレーター、ジョン・ジョン・フローレンス、ロブ・マチャド、ステファニー・ギルモアなどのベストサーファー達。
ベテランサーファーと次世代サーファーによって様々な会話が繰り広げられ、サーフィンとは?人生とは?を考えさせられます。サーフムービーでありながら、豪華なサーファー陣によるライディング映像もかなり見ごたえのあるものになっています。
AmazonなどでDVDが購入可能。
【作品概要】
初公開:2017年
監督:テイラー・スティール
詳細:テイラー・スティールの4年ぶり最新作『PROXIMITY』 がリリース!
⇒あわせてチェック!『The Drifter』
こちらも『PROXIMITY』と同じくテイラー・スティールが監督を務め、2009年に初公開された作品。コンテストシーンを離れてもなお圧倒的な異彩を放つロブ・マチャドが、“人生の意味”を探し求めてインドネシアを旅する。秘境の地でパーフェクトウェーブを乗り続けた先に、彼が見たものとは。
現在、DVDは入手困難ですが、トレイラーは上記から閲覧できます。年末年始に、ネットサーフィンして中古品を探してみるのもいいかも・・・
【作品概要】
初公開:2009年
監督:テイラー・スティール
■R.I.P. ブルース・ブラウン監督『ENDLESS SUMMER』
言わずと知れたサーフムービーの名作。ロバート・オーガスト、マイク・ヒンソンの二人のサーファーが、常夏とパーフェクトな波を求めて、南アフリカ、タヒチ、オーストラリア、ハワイなどを旅します。ロードムービーとサーフィンムービーが融合したドキュメンタリー映画。
「You should’ve been here yesterday(あなたは昨日ここにいるべきだった=昨日がいい波だったんだよ)」という名言も、この作品から生まれました。
つい先日、監督ブルース・ブラウンの訃報を聞いて、驚いた方もいることでしょう。監督は亡くなっても、作品は私たちの心に残り続ける。サーフムービーを語るうえで欠かせない、不朽の名作です。
AmazonなどでDVDが購入可能なほか、TSUTAYAなどでレンタルも可能。
【作品概要】
初公開:1966年
制作国:アメリカ
監督:ブルース・ブラウン
詳細:訃報 :エンドレスサマー監督「ブルース・ブラウン」
⇒あわせてチェック!『THE ENDLESS SUMMER Ⅱ』
https://www.youtube.com/watch?v=34B8S9Pelo4
『The Endless Summer』から約30年後の1994年に公開された続編映画。パット・オコーネルとロバート・ウィーヴァーの二人が主役を務め、監督はブルース・ブラウン自身が、脚本・編集は息子のダナ・ブラウンと共同で行っている。
2年の歳月をかけ、コスタリカ、フランス、南アフリカ、オーストラリア、フィージー、インドネシアなどを巡って撮影。
トム・カレン、ケリー・スレーター、ジェリー・ロペス、デューク・カハナモクなど、錚々たるメンバーが出演。
【作品概要】
初公開:1994年
制作国:アメリカ
監督:ブルース・ブラウン
詳細:訃報 :エンドレスサマー監督「ブルース・ブラウン」
■ベサニーのソウルフルな姿に心を揺さぶられる 『ソウル・サーファー』
13歳のときにシャークアタックにあい片腕を失ったベサニー・ハミルトンの実話を映画化。幼い頃からサーフィンの申し子と言われていたベサニーは、事故の直後、現実を受け入れず自暴自棄になってしまいます。
しかし、様々な葛藤を乗り越え、家族や親友のアラナ・ブランチャードの強い絆に励まされながら、再び海に戻ることを決意。
片腕というハンディキャップを乗り越え、再びサーフシーンの第一線にまで返り咲いていくベサニー、そして彼女本人が務めるライディングシーンも必見です。
AmazonなどでDVDが購入可能なほか、TSUTAYAなどでのレンタル、U-NEXTでの視聴も可能。
【作品概要】
初公開:2011年
制作国:アメリカ
監督:ショーン・マクナマラ
⇒あわせてチェック!『ブルークラッシュ』
『ソウルサーファー』の9年ほど前、同じくハワイのガールズサーファーを題材にした青春物語『ブルークラッシュ』が公開。主人公は、ノースショアに住み子供の頃から天才サーファーと呼ばれていた、ケイト・ボスワーズ扮するアン・マリー。
彼女の夢はパイプ・ライン・マスターズでの優勝なのですが、3年前の事故がトラウマで、思い切ったライディングが出来ない日々が続きます。
パイプ・ライン・マスターズを数週間後に控えたある日、ホテルでのアルバイト中に出会った来客のフットボールプレーヤーと恋に落ち、過去のトラウマやプレッシャーから逃げ出すかのように、恋に夢中になってしまいます。
そんなアンをもどかしい思いで見守る友人たち。果たして結末は・・・
一般公開された映画の中では、サーフシーンやそのストーリーも中々見ごたえがあると評判もあった作品。続編となる『ブルークラッシュ2』も公開されています。
AmazonなどでDVDが購入可能なほか、TSUTAYAなどでのレンタル、Huluでの視聴も可能。
【作品概要】
初公開:2002年
制作国:アメリカ
監督:ジョン・ストックウェル
■爽快アクション映画 『ハートブルー』
『ハートブルー』(原題: Point Break)は、ロサンゼルス・ベニスビーチを舞台に連続銀行強盗事件を追う若手FBI捜査官ジョニー・ユタとその犯人の友情を描いたハリウッドアクション映画。主演は、キアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジ。
犯人が日焼けをしていることなどから、犯人はサーファーだと推測して、潜入捜査をするユタ。サーファーに成りすまして潜入捜査を続けるが、その生活にも慣れた頃、強盗集団の犯行を目撃。その犯人はユタのよく知る人物だったのでした・・・
AmazonなどでDVDが購入可能なほか、TSUTAYAなどでレンタルも可能。
【作品概要】
初公開:1991年
制作国:アメリカ
監督:キャサリン・ビグロー
⇒あわせてチェック!『X-ミッション』
『ワイルドスピード』のエリクソン・コアが監督。名作映画『ハートブルー』の公開から24年後、2015年に公開されたリメイク作品。
本作品の注目点は、エクストリームスポーツ界の有名トップアスリートが繰り広げる“極限”アクションと、その全てのシーンはCGを一切使用していない“リアルスタン
ト”であるということ。
注目のサーフシーンでは、世界で最も危険な波と言われるタヒチ・チョープーでの「2in1チューブ(2人同時のバレルイン)」。
本シーンでは、故アンディ・アイアンズの実弟「ブルース・アイアンズ」と、ビラボンXXLの受賞経験もある「ディラン・ロングボトム」のビッグウェイバーコンビが務めており、他シーンでも、実は意外な顔ぶれが登場。
原作ハートブルーと比較すると、サーフシーンの割合いはやや減少してしまったものの、原作を凌ぐアクションシーンの数々、そしてサーフ、スノー、モトクロス、クライミングなど、各界の著名アスリート達がそのプライドを賭けて繰り広げていく危険なスタントは必見です。
これを見たからと言って、くれぐれも無茶なアクションには挑戦しないように・・・
AmazonなどでDVDが購入可能なほか、TSUTAYAなどでレンタルも可能。
【作品概要】
初公開:2015年
制作国:アメリカ
監督:エリクソン・コア
「人生はサーフィンに似ている。波に飲み込まれたら、また次の波に乗ればいい。」
これは『ソウル・サーファー』のエンディングでベサニーが語った一節です。
サーフィン映画と一口にいっても、アクションものから、青春映画、サーフトリップを題材にしたものまで様々です。でも、サーフムービーの全てに共通しているのは、観終わったあとに「あぁ、自分はやっぱりサーフィンが好きなんだ。早く海に行きたい。」と思えること。
怪我を負ったり、病気をしたり、寒かったり、家族サービスをしたり、仕事が忙しかったり…そのほか人それぞれの事情で、海に行きたくても行けないこともあるかもしれません。そんな時でも、「やっぱりサーフィンが好き」と思えることは心の支えになるし、私にとってはそう思わせてくれるのがサーフムービーだったりします。
今は海に行けないけど近々戻ろう、また次の波に乗ろう。ベサニーのこの一言を聞いて、何度も勇気をもらったのでした。
あなたにとって大切な1本は何ですか?既にお気に入りがある方も、まだない方も、新しい作品との出会いになれば嬉しいです。
来年も愛と健康と、よい波に恵まれた一年になりますように。皆様よいお年をお迎えください。
(平野ハナ)