近年、ビッグウェーブの聖地と呼ばれているポルトガルのナザレを舞台としたドキュメンタリー「GOING DEEPER」が10月16日に無料公開を開始した。
「GOING DEEPER」はニュージランド出身で日本在住の映画監督ルーク・ハクスハムによる自主制作作品。
単なるサーフィンムービーではなく、世界最大級の波に挑戦する人々の人生を追ったシリアスなヒューマンドキュメンタリーだ。
約15分の映像にはナザレの波に情熱を注ぎ、WSLのビッグウェーブアワードで「PERFORMANCE OF THE YEAR」と「RIDE OF THE YEAR」を獲得したジャスティン・デュポンも登場する。
「私にとってサーフィンは他のスポーツと違ってルールなんてない自由そのもの。その感覚を周りの人たちと共有したり、自然とのつながり。これらすべてがあるサーフィンに惹きつけられたの。私がビッグウェーブサーフィンで好きなことはスポーツを共有しているところ。ナザレでは私たち2人が一緒に1つのスポーツをしているので、良い関係性が必要よ。ナザレではジェットスキーの救助は非常に危険で難しいの。彼はうまくやってくれている」
ジャスティン・デュポン
このジャスティンの言葉にパートナーのフレッド・デイヴィッドは「大きな波に導くよりも波が終わったときに必ず救出することが一番重要なんだ」と答えている。
そして、「たとえどんな事が起きようが必ず彼女を救いたい」とも。
「GOING DEEPER」では、ジャスティン&フレッドの他、ローカルでBWTツアーにも参加しているアレックス・ボテロ&ヒューゴ・ヴォー。
ジェットスキーのフリースタイルに打ち込むアブラハム・ホーを追っている。
アレックスに関しては今年2月に開催されたナザレのイベントでジェットスキーごと波に巻き込まれ、病院に搬送される大事故を経験している。
迫力ある映像と彼らの言葉から想像するナザレは普段WSLの動画やライブなどで見る印象よりもリアルで恐ろしい。
それでもこの波にこだわるのは、スピリチュアルな面が大きいのだろう。
4K動画のこの作品は、ぜひ大画面で楽しんで欲しい。
(空海)