昨年に引き続き、今年も年末年始の空き時間にじっくりとチェックしてもらいたいサーフムービーを特集。
海外作品ばかりなので日本語字幕のないものも多いのですが、純粋なサーフィン作品ではパフォーマンスメインなので問題なく楽しめます。
ドキュメンタリーやイベントで日本語字幕なしのものも紹介していますが、字幕がなくてもある程度は楽しめますし、現在のサーフシーンを反映した作品などもあるので是非ともチェックしてみて下さい。
今年も山ほどサーフムービーをチェックしてきた中でのベスト作品のみをピックアップして紹介します。
アルビー・レイヤー『Rainbows In The Rearview』
革新的なマニューバを追求しながら、SNSでは忖度ない物言いからサーフィン界のご意見番とも言われるマウイ島出身のアルビー・レイヤー。
風が強い島育ちということで、風を利用したエアリアルを得意とし、これまでに3つのバリエーションのエアリアルを世界初メイクしています。
また、2016年にはエディイベントに招待されていたものの体調が本調子でなかったので辞退しましたが、地元のマウイ島ジョーズで当時のロンゲストバレルをメイクした異端児です。
そんなアルビーとマウイ島のローカル仲間が出演している今作は、アルビー本人が編集も手掛けています。
公開:2021年
出演:アルビー・レイヤー他
時間:37分
言語:日本語字幕なし
トレン・マーティン『Lost Track Atlantic』
オーストラリアのフリーサーファーでありツインフィンマスターのトレン・マーティンのサーフトリップを追ったシリーズ作品。
旅のお供はいつもと同じく、トレンの旧友でありフィルマーのイシュカ・フォークウェル。
ただ、この旅を終えオーストラリアに帰国すると、イシュカの妻が出産予定という事で、しばらく2人の旅を見る事ができなくなる暫定的な見納め作品。
トリップの概要は、スコットランド北部から赤道直下の西アフリカまでの大西洋沿岸を車で旅するロードトリップ。
作品は4部作構成となっていて、見る者もトリップ気分を味わえます。
公開:2021年
出演:トレン・マーティン他
時間:第1話44分、第2話33分、第3話35分、第4話30分
言語:日本語字幕なし
『Reckless Isolation』
コロヘ・アンディーノを筆頭に、サンクレメンテをホームとするコロヘの親友であるプロサーファーたちとのインドネシアのメンタワイトリップ。
コロナ禍の2020年夏、鎖国状態であったインドネシアが特定のビザを取得した者への入国を認めるよう規制が緩和され、敢行されたトリップ。
入国制限を緩和したばかりのタイミングということで、メンタワイ諸島ではほぼ貸切で撮影に臨めたとか。
動画には日本語字幕も含まれて「Red Bull TV」で視聴可能となっています。
日本語字幕には、コロヘのニックネームが「Brother」という事で「兄」と訳されたりお茶目な点がありますが…。
公開:2021年
出演:コロヘ・アンディーノ他
時間:47分
言語:日本語字幕あり
『Stab High Central America』
もともとウェイブプールというコントロールされた環境下でのエアショーというテーマでスタートしたエアリアルイベント「スタブハイ」。
2019年まではウェイブプール開催でしたが、コロナ禍となった2020年は何とか存続させようと海開催となり、今年2021年も海に行われました。
フォーマットは中米コスタリカに12日間滞在し、その期間内でメイクしたエアリアルのライト50点満点、レフト50点満点の合計100点満点でトップに立ったサーファーが優勝。
メンズは18名、レディバード部門として若手サーファーガール6名が参加のイベントなっています。
公開:2021年
出演:マット・メオラ、エリン・ブルックス他
時間:第1話30分、第2話34分、第3話30分、第4話28分、第5話134分
言語:日本語字幕なし
ジョシュ・カー『Sway』
特定のビザを事前取得することで、昨年2020年夏から入国が可能となっていたインドネシア。
そのためインドネシア入りするプロサーファーの大半は、一度入国すると長期滞在するのが当たり前となり、ジョシュ”カージー”カーもそんなサーファーの一人で3カ月過ごしたとか。
元CTサーファーのカージーは、ワールドツアーを離れてからセンターフィンの付いたボードに乗る事はほとんどなくなったそう。
代わりに乗っているのがツインフィンなどで、今回の動画に使用しているボードは全てアルバムサーフのツイニー。
ツインフィンでのライディングに興味があるサーファーには必見の内容となっています。
公開:2021年
出演:ジョシュ・カー
時間:9分
言語:日本語字幕なし
ボルコムライダー『Lobotomy』
なかなかトップサーファーが数々出演するフルレングス(長編)作品は減っている現状においてリリースとなった「Lobotomy」。
ノア・ディーン、ジャック・ロビンソン、ヤゴ・ドラなどといったボルコムのトップライダー総出演の作品です。
これだけ有名なプロサーファーが出演しているパフォーマンスレベルは折り紙付き。
最もインパクトがあるのはノア・ディーンによるスイッチスタンスで、バレルやアーリーウープをメイクしています。
公開:2021年
出演:ノア・ディーン他
時間:31分
言語:日本語字幕なし
ヴァンズ女性ライダー『Cadavre Exquis』
メンズ以上に各ブランドのウイメンズトップサーファーを揃えたフルレングス作品は少なく貴重ですが、今作「Cadavre Exquis」にはヴァンズのウイメンズライダーが多数登場します。
興味深い点としては、サーフムービーはショートボードやオルタネティブボードなどカテゴリーを分ける事が多いですが、今作では全てミックススタイル。サーフィンという大きな括りでのジャンル分けを行った作品となります。
製作の全般を手掛けたのは、トム・カレンの娘であり出演者でもあるリー・アン・カレン。
ちなみに、タイトルの「Cadavre Exquis」は日本語では「優美な屍骸」と訳され、複数の出演者が他の出演者の制作工程を知らずに自身のパートを制作するシュルレアリズムの制作手法。
通常であればみんなで撮影トリップなどを行うのですが、コロナ禍の2020年はロックダウンにより撮影トリップが叶わなかったのでこの手法で制作したそうです。
公開:2021年
出演:リー・アン・カレン他
時間:24分
言語:日本語字幕なし
ディオン・アジアス『Dark Hollow』
フリーサーファー、サーフアーティスト、ビジネスマンと多彩な顔を持つディオン・アジアス。
そのディオンのメインスポンサーであるグローブからリリースされたのが今作。
製作を手掛けたのは、サーファーアワードで作品賞の受賞経験もあるフィルマーのジョーD。
ディオンに加え、ディオンの親友であるクレイグ・アンダーソンとチッパ・ウィルソンも出演しています。
公開:2021年
出演:ディオン・アジアス他
時間:26分
言語:日本語字幕なし
ジョーディ・スミス『Shaping Jordy』
コンペティターとして長きに渡り世界を転戦している南アフリカ出身のジョーディ。
そのため、南アフリカがサーフシーズンとなる南半球のウインターシーズンはコンテスト続きで、ホームのベストシーズンには10年以上滞在していないとか。
そんな折に新型コロナがパンデミックとなり、2020年シーズンのツアーキャンセルが決まり、10年以上振りにホームでのサーフィンを楽しもうとロードトリップに出ることに。
トリップ仲間にスタイルマスターで知られる元CTサーファーのマイケル・フェブラリーを選び、サーフハントに出た作品となります。
作品は「Red Bull TV」から視聴可能となっています。
公開:2021年
出演:ジョーディ・スミス他
時間:48分
言語:日本語字幕あり