過去には死者が出ているほど危険なサーフスポットの一つとして知られるハワイのオアフ島ノースショアのパイプライン。
そんなパイプラインで発生したワイプアウトの中でも昨シーズンのワーストトップ5を、パイプラインローカルのジェイミー・オブライエンが選出。
経験豊富なジェイミーによるどのようなワイプアウトが危険なのかといった解説は必見です。
トップ5:マイルス・パダカ
パイプラインレジェンドとも言えるマイルスなので、コンディションが決まれば確実にベストウェイブをキャッチする存在の一人。
そんなマイルスは、スウェルが棚にヒットしてダブルアップするベストウェイブをゲットしたものの、サーフボードが波のフェイスよりも長過ぎたことからワイプアウトすることに。
ワイプアウトの時に後方へとスワンダイブ(胸を張った体勢での飛び込み)で着水する形となり、このワイプアウトはサイズが小さい波であろうと簡単に首の骨が折れるとのことで危険だそうです。
トップ4:ネイザン・フローレンス
北スウェルと西スウェルがミックスした状態でバレルを狙いに行き、バレルに入る前にメイク出来ないと判断してサーフボードから飛び降りたネイト。
ただし、足から着水したものの水中に沈むのではなく、上半身がお辞儀するような形でリップラインに吸い込まれることに。
このワイプアウトはボトムのリーフへと頭から突っ込んでしまう可能性があるので、非常に危険なワイプアウトの一つだそうです。
トップ3:ライダー不明
バレルを狙ったもののクローズアウトになると判断し、ラインをビーチに向けると大幅にスピードを失い、リップを喰らうポジションでワイプアウト。
このワイプアウトは、リーフにヒットする可能性があるし、サーフボードが折れる可能性もあるし、大怪我に至る可能性もあるとのこと。
トップ2:ジェイミー・オブライエン&マイキー・ブルノー
ジェイミーが気分良く波乗ると、何と友達のマイキーがジェイミーに気付かずドロップインしてくることに。
ジェイミーはボトム側からマイキーを追い抜き、マイキーはドロップインしたことに気付いてストレートラインを取ったものの、ジェイミーのリーシュコードがマイキーのボードに絡まることに(動画でのジェイミーの説明は、ジェイミーとマイキーが逆になってますが)。
ジェイミーは波がクローズアウトと分かるとすぐにボードから飛び降り、マイキーのボードはジェイミーのリーシュが絡まっていたので、ジェイミーの動きに引っ張られてマイキーは後方へとスワンダイブ。
マイキーだけでなくジェイミーもまた激しく波に巻かれながらも、二人揃って幸運にも大怪我には至らなかったとのこと。
トップ1:カイラニ・ジャボール&アーロン
ジェイミーによると、カラニはアーロンが波に乗っていることに気付かず、突然と言った形でカラニはフライングボディアタックを喰らった格好になったとか。
ただ、実はこのワイプアウトはすでに大きな話題になったもので、まずはジェイミーが「カラニ」と呼んでいる人物は「カイラニ(キーロン・ジャボールの弟)」。
また、カイラニはアーロンが波に乗っている事を最初から知っていたものの、アーロンによるスネーキングだったと分かっていたので無視していたそうです。
何はともあれ強烈なワイプアウトである事には間違いなく、ジェイミーをもってしても「これほどヘビーなワイプアウトはない」と言うほどのレベルとなっています。