サーファーにとって恋愛関係?初めて買うサーフボード

『サーフィンの楽しみ』って色々ある。波に乗るだけが、サーフィンの楽しさじゃあないってこと。たとえばサーフボードのことを考えるのも楽しみの一つだ。

まるで『気になる人』ができたときのような…と言ったら大げさかな?
昼も夜もあの人のことを想ってしまう…かのごとくサーファーはサーフボードのことを考えている。たとえば次のボードはフィッシュにしようとか、バリ用に長めの板を作っておこうとか、ボンザってどうなんだろう? シングルフィンは難しいのかな…なんて考えだしたら無限ループ。サーフボードのことならばずーっと考えていられます。

さて、恋愛と同じで、サーフボードも最初の一歩(本)は大切。米国サーフラインのコラムに”How to buy your first surfboard”という記事があった。初心者にオススメのサーフボードはどれ?的な内容です。ベーシックなことしか書かれていないけど、その正直さがおもしろい。ちょっと要約してお届けしよう。最後にまとめとして筆者の感想を加えてあります。ご一読ください。


初めてのサーフボードは何が良いか?

・セクシーでないボードを

免許取り立ての子供にスーパーカーを買い与える親はいない。最初の車は、運転の基本やルールが学べればいい。サーフボードもそれと同じ、見た目のかっこうよさではなく、ユーザーフレンドリーなボード、つまり波をたくさんキャッチできて、楽しい気分を持続できるものを選ぶ。

・ソフトボードも選択肢

コストコで売っているソフトボードでも最初は十分、安いし丈夫だ。キャッチサーフやビーターなどのソフトボードならば、サーフするための十分な性能をも備えている。

・長いボード

サーフスクールや友人のソフトボードでサーフィンを経験済みの人は、ロングボードやファンボードの購入を検討しよう。ファンボードの定義は7~9フィート未満までの長さ、9フィート以上は全てロングボードと呼ばれる。ロングボードは波をキャッチするには楽だが、ターンするには長すぎる。ファンボードはキャッチする性能はやや劣るが、ターンがしやすくなる。ショートボードは、高い技術があれば波のフェイスをサーフできるが、波をキャッチするのが難しくビギナーはフラストレーションを感じてしまう。

・中古ボードにもいいのがある

店頭に並ぶピカピカの新品ボードを買わなければならない、という決まりはない。波に乗れるようになるまでは、とりあえずは節約して中古のボードで練習しよう。サーフショップだけでなく、ネットオークションでも中古ボードを探すことができる。いずれにせよ中古ボードを買うときにはコンデションの状態を確かめよう。大きな修理が必要なもの、壊れかけたサーフボードの購入は避けたい。中古マーケットにはあらゆるサーフボードが出回っているから、君に語りかけてくるやつが現れるまでは時間を掛けて探そう。

君に語りかけてくるサーフボードと出会う日が、必ず訪れる

まとめ)『最初はロングボード』もいいけれど

この記事は一般論として書かれているので、当たらずとも遠からず、そんなアドバイスかなと思う。筆者が考えるサーフボード選び、として補足するならば、体重を考慮してサーフボードを選ぶ。その目安として体重60kgくらいが、サーフボードを選ぶときの基準とすると良いだろう。

例えば体重が60kg以下の人ならば、最初からショートボードでサーフィンを初めてもいい。だが70kg以上の人はショートボードではちょっときついだろう、水の抵抗となる体重を補うために浮力の十分なファンボードやロングボードが必要となる。

『体重が軽い → パドルが軽い → テイクオフが楽』サーフィンは水を相手にするスポーツ。体重が軽いと水の抵抗が少なく、パドルも軽くテイクオフも楽。だから体重の軽い人はロングボードで始めるという決まりは無視していい。
ロングは持って歩くだけでも大変だし、大きすぎるサーフボードだと、海のなかで「あばれ馬」のようにサーファーを振り回す。したがって体重60kg以上の人は、抵抗を補うために長めのファンボードやロングボードで始めることを勧める。

いずれにせよパドルやテイクオフをなんども練習し、2本目のサーフボードをどうするか考えよう。そこからが、本当の恋のはじまりかもしれない。

(李リョウ)

参考資料:https://www.surfline.com/surf-news/buy-first-surfboard/15116 より要約

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