近年、プラスチックの使用が問題になっており、海ではさらにマイクロプラスチックによる汚染が深刻化している。その海洋汚染問題の素となっているプラゴミを空間づくりの建材(環境保護資源)として捉え直し、湘南の空き家をリノベーションして国際環境NGOの拠点を作る計画がスタートした。
プラゴミで空き家をリノベーションするプロジェクトが始動。~美しい海を未来へ~
「海を守りたい」という思いを抱いた学生3人と、世界23カ国で活動する国際環境NGOサーフライダーファウンデーションが立ち上げたプロジェクト。
サーフィン日本代表にもなったことのある石川拳太と、その思いに共感した建築やプロダクトデザインを学んだ学生2人が中心となり、第一弾として、プラゴミを材料とした建築部材を用いて、湘南の空き家をリノベーションする。
このプロジェクトの実現に向けて、真剣にプラゴミを建築資源として捉え直し、空間を創ることが同時に、プラゴミを減らすことになる。
そして更に、この改修空間を、再資源化プロダクトとしての「ものづくりラボ」や海洋保護教育の場として活用する予定。
このプロジェクトの空間計画は、大学院で建築を学んだ馬場の修士製作として、実寸モックアップや模型による検討が進められ、第16回JIA大学院修士設計展にて最優秀賞を受賞するなど、昨年一年間をかけて実現に向けた様々な検討と準備を重ねて来てスタートへとこぎ着けている。
クラウドファンディングでプロジェクト資金募集中
「子どもが無邪気になって遊べたり、安全で美味しい魚が食卓に並んだり。海は、私たちの命の源であると同時に、たくさんの楽しみを与えてくれる。当たり前に感じてしまう、そんな些細な事にも感謝の 気持ちを持ち続け、美しい海を次の世代まで繋ぎたい」そんな想いのもと始まったこのプロジェクトは、2020年夏の改修完了を目指し、現在クラウドファンディングで資金募集中。
目標金額は2,430,000円で、 募集期日は2018年10月11日(木)。
一口3000円~可能で、支援金額に応じてリターンが貰える。
■3000円のリターン例
・お礼のメール
・プロジェクトキックオフパーティー招待券 (2019年春開催 ※調整中)
・施設内にお名前をクレジット(完成後)
・Surfrider Foundation x 花井祐介 ステッカー
プロジェクト詳細:CAMPFIRE|海を汚染するプラゴミを材料にして、湘南に国際環境NGOの活動の場を作りたい!
サーファーにとって、かつての姿に見覚えのある人も多い辻堂正面前のこの空き家。このプロジェクトを通してどういった姿に生まれ変わるのか、完成が楽しみだ。
(THE SURF NEWS編集部)