90年代後半から数年を除くと約30年も世界中を飛び回っていたケリー・スレーターにとって今回のコロナ禍によるCTイベントのストップは他の選手と違う意味を持つのかもしれない。
アメリカ本土、ハワイ、オーストラリアなどに家を持つケリーは規制の面などで最もサーフィンしやすいオーストラリアをコロナ禍の滞在場所に選んだ。
波的にもすでにハイシーズンに入っているこのオーストラリアで4月にはデュランバーで自らのサーフボードブランド「Slater Designs(スレーターデザインズ)」の新しいボードをテストをする場面が目撃され、5月にはアバロンで10ftのリーフブレイクを満喫する姿がオーストラリアの波情報サイト「Coastalwatch」のライブカメラに捉えられ、ニュース番組の「9 NEWS」でも放送されるなど、どこにいても注目の的になっている。
そんなケリーが今度はシドニーのスラブ波(底掘れする波)に挑戦する動画が「SURFER」のYouTubeチャンネルで公開された。
動画は2分にも満たない短さだが、独特のデザインの5フィンのボードを抱えてゲッティングアウトする姿からスラブ特有の一気に掘れ上がるセクションからのテイクオフからプルイン。
強烈なワイプアウトのシーン。最後は最高のバレルからターンまでをメイクしたシーンまで収録、なんとも贅沢なクリップに仕上がっている。
ちなみにゴールドコースト在住の日本人サーファーによると先週はクーランガッタのリーフブレイクでケリーはサーフィンしていたそうだ。
(空海)