新型コロナウイルスの感染拡大により1年延長、2021年7月23日〜8月8日に実施される予定となった東京オリンピック。
この延長による費用負担は一部では3000億円とも試算されており、莫大な金額となる。その影響は国際オリンピック委員会(IOC)や開催国の日本だけではなく、国際競技連盟や各国、地域のオリンピック委員会まで及ぶ。
初の競技種目となったサーフィンに関しては、国際サーフィン連盟(ISA)が選手選考大会となる「ISAワールドサーフィンゲームス」の延長などで負担を強いられている。
この深刻な状況に対して、IOCが追加費用の内の8億ドル(約860億円)を負担する方針を明らかにした。8億ドルの内訳は大会運営費が6億5000万ドル(約700億円)、財政難に陥っている、国際競技連盟や各国、地域のオリンピック委員会の支援に1億5000万ドル(約160億円)を充てる方針だそうだ。
ISAに大しての具体的な支援額は発表されていないが、ISAは公式サイトで国際オリンピック委員会からの財政支援について発表。
ISA会長のフェルナンド・アギーレ氏が以下の声明を出している。
私は、人類や我々の組織にとって困難なこの時期を生き抜くにあたり、バッハ会長のリーダーシップの下でのIOCの対応について個人的に安心しています。
私達は結束が全てを愛することや、生き返るためのもう一つの方法にもなります。
私達は結束して初めてパンデミックとそれによる経済的な影響に勝つことが出来るのです。
透明性のあるオリンピック委員会の運営、責任と誠実さを誇りに思っています。
オリンピックのレベルに見合う組織運営をするには多くのことが求められ高い期待も集まりますが、私達の国際連盟は限られた自己資金しかない小さな団体です。
この過程の中で私達は貴重な知識を得ることが出来ましたが、IOCの貢献によりそれは維持され発展させられるでしょう。
新型コロナウイルスのパンデミックにおいて重要な時期におけてIOCが支援してくれることについて、私達は彼らの貢献はこの団体への未来の投資であると考えています。
ISAは長期的に五輪でのサーフィンの成功に全力で取り組んでおり、東京オリンピック、上手くいけば2024年のパリ、2028年のLA以降も続くことになるでしょう。それが私達の最高の希望なのです。
サーフィンとISAが、五輪や五輪ムーブメントにもたらしている様々な価値は、今も長期的にも認められ続けています。
この新型コロナウイルスの困難な時期におけるIOCの断固としたリーダーシップに感謝します。
私達が人生の中で最も難しい波に乗っている今、IOCの重要なサポートによりアスリートとスポーツに貢献し続けることが出来ます。
(空海)
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