3月16日、国際オリンピック委員会(IOC)と国際サーフィン連盟(ISA)が2020年東京オリンピックで初の競技として行われるサーフィンの選考基準を発表した。
競技はメンズ、ウィメンズ共にショートボードのみで各20名、合計40名。
同じ国の選手はメンズ、ウィメンズ各2名が上限。(例外として3名まで)
まず、2019年及び2020年の『ISA World Surfing Games』参加が条件。
メンズ、ウィメンズ各1名はHost Country Place(開催国)として日本代表に確保されるため、日本代表“波乗りジャパン”は最小で男女各1名、最大で男女各2名の出場となる。他国の選手は各19名の枠を争うことになる。
▼選考基準(優先順位の上位から)
1. 2019年 WSLチャンピオンシップツアー
メンズ上位10名、ウィメンズ上位8名
2. 2020年 ISAワールドサーフィンゲームス
メンズ上位45名、ウィメンズ上位67名
3. 2019年 ISAワールドサーフィンゲームス
メンズ上位4名、ウィメンズ上位4名(アフリカ・アジア・ヨーロッパ・オセアニア大陸の男女トップ1名ずつ)
4. 2019年 パンアメリカンゲームス
メンズ、ウィメンズ共に最上位
5. 開催国枠
メンズ1名、ウィメンズ1名
※上記1~4の選考で、日本人選手が男女各1名でも枠を獲得したため、開催国枠は返上となり、2020年『ISA World Surfing Games』からメンズ上位5名、ウィメンズ上位7名が選出される。
今回の選考基準は2017年12月に発表されたWSLとISAによる選考基準をIOCに提案した結果であり、概ね変更は無いようだが、同じ国の選手が偏らないように選ぶため、アメリカ、オーストラリア、ブラジルなどの強豪国は代表選手の枠をめぐっての争いが熾烈になるだろう。
3月11日〜12日には千葉の鴨川でサーフィン強化指定選手を対象とした2度目の「強化合宿」が行われるなど2年後に迫った東京五輪に向けてすでに具体的なトレーニングが始まっている。
今回、選考基準が明示されたことで選手のモチベーションも更に上がってくることだろう。
≫オリンピック認定制度詳細(英文)
≫オリンピック認定制度詳細(翻訳和文)
○国際サーフィン連盟(ISA)
1964年に設立。国際オリンピック委員会がサーフィン競技の世界統括当局として承認している団体。サーフィン、ボディボード、ウェイクボードなど、波乗り関連の競技を世界的に統括している。本部はカリフォルニアのラホヤにあり、5大陸103カ国が加盟している。現会長はフェルナンド・アギーレ(Fernando Aguerre)