日本時間17日、ISA[国際サーフィン連盟]は、サーフィンの世界選手権『ISA World Surfing Games[WSG=ISA世界サーフィン選手権]』の2019年大会会場を、宮崎県・木崎浜に決定したと発表。2019年9月7日から15日の9日間にかけて開催される。
本大会は、2020年東京オリンピック出場のための、選考基準の1つになっている。
日本で3年連続の世界大会開催
ISAは、今回NSA[日本サーフィン連盟]と宮崎県からの優れた提案を受けて、2019年大会の会場を木崎浜に決定したと発表。
ジュニア大会まで含めると、2017年のISAジュニア(宮崎・お倉ヶ浜)、2018年のISA世界選手権(愛知・伊良湖)に続き、日本で3年連続のISA世界大会開催となる。
2017年には、宮崎・お倉ヶ浜で『ISA世界ジュニアサーフィン選手権』を開催。日本代表は、安室丈の個人金メダル、団体銅メダルと、日本サーフィン史上初の記録を残した。
2018年は、愛知・伊良湖で『ISA世界サーフィン選手権』を開催。日本代表は、団体で金メダルを獲得して記録を更新。日本代表として五十嵐カノアが出場し、個人銀メダルを獲得するなど、サーフィン業界外からも広く注目を集めた。
日本の“大会運営力”も高評価
11月時点で、ISAは当THE SURF NEWSに対し、「2019年大会は世界中の複数候補地と最終調整中」との状況を示していたが、最終的には木崎浜に決定。
ISAのフェルナンド・アギーレ会長は今回の発表にあたり、「これまでの世界大会開催において、日本の組織力は素晴らしかった。」とコメント。大会運営にあたっての組織力についても高評価を示した。
2020年東京オリンピック出場資格の必須条件
ISAは、2020年東京オリンピックのIF[国際競技連盟]に加盟しており、五輪のサーフィン競技を統括する団体。『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』は、2020年東京オリンピック出場資格を得るための選考基準の1つになっている。
まず、2020年東京オリンピック出場にあたり、選考枠は大きく4種類あるが、いずれにしてもこの『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』への出場が必須条件とされている。そのため、これまでISA大会に出場していなかった各国の強豪選手の参戦が見込まれる。
さらに、2019年大会では、2020年五輪の出場枠が、大陸毎に男女1名ずつ与えられる。大陸区分は、ヨーロッパ・アフリカ・アジア・オセアニア。但し、アメリカ大陸だけは、このISA世界選手権ではなく、「2019 Pan American Games」で決まる。
もっと詳しく: IOCとISAが2020年東京オリンピックの選考基準を発表! |
■『2019 ISA ワールドサーフィンゲームス』大会概要
大会名:2019 ISA World Surfing Games
期日:2019年9月7日(土)〜15日(日)
場所:宮崎県宮崎市・木崎浜
主催:国際サーフィン連盟
▼過去実績
2017 ISA World Surfing Games
開催日:2017年5月
開催地:フランス・ビアリッツ
参加国/人数:47か国/245選手
2018 ISA World Surfing Games
開催日:2018年9月
開催地:愛知県田原市・伊良湖ロングビーチ
参加国/人数:42カ国/197選手
観客数:45,000人超
2017 ISA Junior Surfing Championship
開催日:2017年9月
開催地:宮崎県日向市・お倉が浜
参加国/人数:41か国/344選手
観客数:38,200人
2018 ISA Junior Surfing Championship
開催日:2018年9月
開催地:カリフォルニア・ハンティントンビーチ
参加国/人数:44カ国/362選手
International Surfing Association(ISA)
(THE SURF NEWS編集部)