ケリー・スレーターが開発したウェーブプール「サーフランチ」を所有するKelly Slater Wave Co.が、テキサス州オースティンのウェーブプール「Nランドサーフパーク」を買収した。
テキサスに拠点を置く不動産メディアATX REAL ESTATE NEWSによると、2018年12月28日付けで「Nランドサーフパーク」の所有権が、オーナーのDoug Coorsから、Kelly Slater Wave Co.の合同会社であるTumbleweed Opcoに譲渡された。
「Nランドサーフパーク」のこれまでの投資額は公表されていないが、160エーカー(64ヘクタール超)の土地、ウェーブプールの技術開発、100万ドル(1.08億円超)をかけ2017年までに完成したパブやレストランなどの関連施設を含め、その評価額は5億2000万円だという。
ウェイブガーデン社の造波装置を使った「Nランドサーフパーク」は、2016年10月にオープン。アメリカ初の本格的な人工サーフィン施設として開業したが、造波装置は「Wavegarden 2.0」という旧バージョンを使用していた。
カリフォルニアの「サーフランチ」や同テキサス州Wacoの「BSRサーフリゾート」の登場により、世間からの注目度が下がっていた。
Kelly Slater Wave Co.の親会社であるWSL(World Surf League)は、Surflineで以下の声明を発表している。
The World Surf League has acquired land and assets from NLand in Austin, Texas. Additional information will be made available at the appropriate time.
WSLはテキサス州オースティンにあるNランドの土地と資産を買収しました。さらなる情報について、適宜お知らせしていきます。
海外サーフメディア各誌は、ウェイブガーデン社の古い造波装置を捨て、Kelly Slater Wave Co.自身で開発した「サーフランチ」のテクノロジーを持ち込むだろうと報じている。
Kelly Slater Wave Co.によるウェーブプール建設計画は、フロリダで2019年完成予定、日本の木更津で2020年完成予定などと報じられているが、なかなか進展がない。今回の買収により、新たな動きがでてくる可能性もある。THE SURF NEWSでも続報が入り次第お届けします。
(THE SURF NEWS編集部)
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