2019年のCT(チャンピオンシップツアー)開幕を前に、WSL(ワールドサーフリーグ)は、2019年のCTのフォーマット変更を発表した。
昨年の敗者復活戦(男子ラウンド5/女子ラウンド4)廃止の流れに続くもので、ラウンド1からラウンド3に進出する選手が倍増、ラウンド2の敗者復活戦のヒート数は半減。ラウンド3以降の1対1(マンオンマン)ヒートに重きを置いた試合進行になった。
また、全てのマンオンマンヒートにおいて、2つのヒートを同時進行できる「オーバーラップ」オプションが用意される。全ヒート数に変更はないが、波のコンディションが良いときに、より多くのヒートが消化できるようになる。
メンズCTの変更点詳細
■ラウンド1
3名ヒート×12ヒートは変わらない。
ただし、これまでは1位のみがラウンド3に進出し、2位3位は敗者復活戦となるラウンド2に進んでいたが、今回の変更により1位2位の選手がラウンド3に進出することになる。
■ラウンド2
これまでは2名ヒート×12ヒートだったが、3名ヒート×4ヒートのみに変更。
各ヒートで敗退した選手は33位タイで終了。
■ラウンド3
これまでは2名ヒート×12ヒートだったが、2名ヒート×16ヒートに変更。
各ヒートで敗退した選手は17位タイで終了。
■ラウンド4
これまでは3名×4ヒートだったが、2名×8ヒートに変更
各ヒートで敗退した選手は9位タイで終了。
■クォーターファイナル以降
変更なし
ウィメンズCTの変更点詳細
■ラウンド1
3名ヒート×6ヒート。
ただし、これまでは1位のみがラウンド3に進出していたが、
男子同様、1位と2位の選手がラウンド3直接進出に変更。
■ラウンド2
2名ヒート×6ヒートから、3名ヒート×2ヒートに変更。
各ヒートの最下位の選手が敗退で17位となる。
■ラウンド3
3名ヒート×4ヒートから、2名ヒート×8ヒートに変更。
敗者は9位タイとなる。
今回の変更の目的について、WSLは「選手ファーストの精神に則りパフォーマンスレベルを向上させつつ、観戦ファンを獲得すること」と説明。1対1形式で、各ラウンドで半数が削られていくという試合進行は、サーフィンの試合に詳しくない観客にとっては分かりやすく、ファン層の拡大に力を入れているWSLはそういった観客も意識した上で、今回の変更を行ったことが伺える。
一方で、選手にとっては、これまでは12名の選手が最下位だったが、今後は4名のみとなり、ラウンド2で脱落(1コケ)した場合の年間成績への影響が大きくなることが予想される。年間総合順位を重視する選手にとって、いかにコンスタントにラウンド3、4以降に進むかが肝になってくるだろう。
この新フォーマットは、4月3日からオーストラリア・ゴールドコーストで開幕するCT初戦「Quiksilver Pro & Boost Mobile Pro ゴールドコースト」から適用される。
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