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ボードライダーズ社がビラボン・インターナショナル社の買収を正式発表

2018年1月10日、クイックシルバー(Quiksilver)、ロキシー(Roxy)、およびDCシューズ(DC Shoes)といったブランドを擁するボードライダーズ社(Boardriders, Inc.)は、ビラボン・インターナショナル社(Billabong International Limited )の全株式取得に関する正式契約に署名したと発表した。

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PHOTO: © QUIKSILVER® Japan

これにより、ビラボン(Billabong)、ルーカ(RVCA)、エレメント(Element)、ボンジッパー(VonZipper)、エクセル(Xcel)などのブランドが、ボードライダー社のブランド・ファミリーに加わることになる。

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また、合併により110カ国以上で7,000以上の取引企業、35カ国での自社eコマースサイト、28カ国で630以上の小売店といった巨大な販売ネットワークを持つ、世界有数のアクション・スポーツ企業が誕生。

ボードライダーズ社の前身となるクイックシルバー社は、2015年9月に日本の民事再生法にあたる米国連邦倒産法第11章を申請。オークツリー・キャピタル・マネジメント(Oaktree Capital Management, L.P.)から資金援助を受け、2016年2月以降、事業再編を行い業績面も劇的に改善。2017年3月には、クイックシルバー社からボードライダーズ社へ社名を変更した。

ボードライダーズ社とビラボン社の合併完了後は、オークツリーの現取締役であり、ボードライダーズ社の最高経営再建責任者でもあるデイブ・タナー(Dave Tanner)氏が、ボードライダーズ社の最高経営責任者(CEO)に就任する予定。ボードライダーズ社の現CEOであるピエール・アグネス(Pierre Agnes)氏は、ボードライダーズ社の社長として、両社の統合業務を推進していく。

ビラボン・グループの現CEOであるニール・フィスク(Neil Fiske)の今後については、ボードライダーズ社の現社長であり、オークツリーの取締役 兼 共同ポートフォリオ・マネージャーであるマット・ウィルソン(Matt Wilson)が、以下のように語った。

「我々は、ニールおよび彼がこれまでの年月に成し遂げてきたことに深い敬意を払っています。私は個人として、彼の鋭い戦略的思考とリーダーシップを高く評価しています。私は、合併により開かれたこの新たな旅路に彼が共に加わってくれること、およびこれら偉大なブランドの発展に彼が引き続き貢献してくれることを非常に強く願っています。」

買収に関する諸手続きは、2018年上半期に完了予定。

両社の日本法人への影響については、現時点での正式発表はされていないが、今後の動向にも注目したい。

COVER PHOTO: CT初戦Quiksilver Pro Gold Coastの会場 ©WSL / KELLY CESTARI

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