今月11日、サーフィン界で最も有名な三兄弟といわれているガダスカス(Gudauskas)ブラザーズが寄付した、約700本のサーフボードが南アフリカのケープタウンに到着した。
今年CTに返り咲く長男のパトリック(Patrick)、フリーサーファーの次男デーン(Dane)、2016年のQSでは14位になった三男のタナー(Tanner)からなるガダスカス兄弟。
彼らは、自身のSNSなどを通じて、地元カリフォルニアのショップやサーファーに、サーフボードの寄付を呼びかけた。ボードの募集期間が終了し、寄付された全てのボードをカリフォルニアのサンクレメンテ高校の駐車場に並べたところ、なんと700本近くのボードがあることに気づいた。
予想を遥かに超える数のボードは、彼らの非営利団体である「Positive Vibe Warriors」経由で、サーフィンでストリートチルドレンの成長を支援する「Surfers Not Street Children」と、子どもたちにサーフィンを通じた心理療法を提供している「Waves For Change」の2団体に寄付された。Waves For Changeでは、2月から子どもたちに配布開始する予定だ。
▼Waves For Changeに届いたサーフボード
彼らは、2016年にもサーフボードプロジェクトを実施し、200本のボードをジャマイカのサーファー達に寄付。
その後、昨年初め頃に南アフリカのダーバンで、Surfers Not Street Childrenに参加し、2回目のプロジェクトでサーフボードを南アフリカに送ることを思い至ったという。
デーンが米サーフメディアSURFERのインタビューに答えた質問をいくつか紹介する。
■最終的には何本のボードが集まりましたか?
680本サーフボードのほかに、200以上のウェットスーツ、何百個ものフィンが集った。用意していた倉庫もいっぱいになって、トラック2台もボードでいっぱい、ぼく達の家までボードだらけだったんだ。
■前回のプロジェクトに比べ、3倍以上のボードが集まりました。ソーシャルメディアの力を感じましたか?
うん、ソーシャルメディアは、私達とその他多くの素晴らしい人たちを繋げてくれたよ。多くのショップや人が協力してくれ、WSLまでこのプロジェクトを紹介してくれた。それにより、他の人に“良いこと”をしたいと思っている人が沢山いると気づいたんだ。
■このプロジェクトを続けたいと思いますか?
うん。今回のプロジェクトを通じて、ソーシャルプラットフォームを活用して、“サーファーとして”社会にポジティブなインパクトを与えられるって学んだんだ。だから、これからもPositive Vibe Warriorsを通じて、色々なことをやっていきたい。
サーフボード以外のものもやりたい。だけど、自分達は結局サーファーだからね。海が全ての人を繋げてくれると思ってる。
Surfers Not Street Children公式サイト
Waves For Change公式サイト
情報元:
THE GUDAUSKAS BROTHERS COLLECTED ALMOST 700 BOARDS FOR CHILDREN IN SOUTH AFRICA
All Photo: © The Enthusiast Network/ Jimmicane
(THE SURF NEWS編集部)