現地時間6月10日、カリフォルニアのラホヤに本拠地を置くISA(国際サーフィン連盟)は2019年9月7日〜15日に宮崎県・木崎浜で開催される『ISAワールドサーフィンゲームス』に出場するCT選手を公表。
1964年から開催されている歴史あるイベントだが、今年は2020年東京オリンピックに出場する選手の選考基準の一つになっており、特別な開催となる。
2020年東京オリンピックの11ヶ月前に開催されるこのイベント、選考基準はCT第4戦マーガレットリバープロ終了後のランキング。
国ごとに上位3名の男女が自動的にチームのメンバーとして指名されている。
代表的な選手では、オーストラリアはWSLチャンピオンのステファニー・ギルモア、昨年、伊良湖・ロングビーチで開催された『ISAワールドサーフィンゲームス』で優勝したサリー・フィッツギボンズ。
アメリカはWSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス、ブラジルはガブリエル・メディナなど。
日本は唯一のCT選手、五十嵐カノアが選ばれている。
指名された選手は2020年東京オリンピックの参加資格を保持し、病気や怪我でない限り、その推薦を受け入れなければいけない。
つまり、木崎浜で開催される『ISAワールドサーフィンゲームス』には多くのCT選手が参加することになる。
本番の2020年東京オリンピックの前に世界トップのサーフィンが日本で観戦出来る貴重なチャンスでもあるのだ。
オリンピック出場のシステムによると2019年のCTシーズン終了後、総合ランキングのトップ10、ウィメンズはトップ8から国ごとに最大2名が参加資格を獲得する。
また、2019年のCT総合ランキングは2020年の『ISAワールドサーフィンゲームス』(日時と場所は未発表)のメンバー選考にも使用される。
宮崎県・木崎浜で開催される『ISAワールドサーフィンゲームス』自体も2020年東京オリンピックの選考を兼ねており、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニアの4つの大陸で最もランキングが高かった選手が資格獲得。
アメリカ大陸に関しては2019年にリマで開催される『パンアメリカ競技大会』で優勝した選手が資格を獲得する。
なお、2020年東京オリンピック出場の選考基準、優先度は以下の通り。
2. 2020年ISAワールドサーフィンゲーム
3. 2019年ISAワールドサーフィンゲーム
4. 2019年パンアメリカン競技大会
【各国の出場選手】
■オーストラリア
ライアン・カリナン、ジュリアン・ウィルソン、オーウェン・ライト
ステファニー・ギルモア、サリー・フィッツギボンズ、ニッキ・ヴァン・ダイク
■ブラジル
イタロ・フェレイラ、フィリッペ・トレド、ガブリエル・メディナ
タティアナ・ウェストン・ウェブ、シルヴァナ・リマ
■コスタリカ
ブリッサ・ヘネシー
■フランス
ジェレミー・フローレス、ミシェル・ボウレズ、ジョアン・ドゥルー
ジョアン・ディファイ
■イタリア
レオナルド・フィオラヴァンティ
■日本
五十嵐カノア
■ニュージーランド
リカルド・クリスティ
ペイジ・ハレブ
■南アフリカ
ジョーディ・スミス
■アメリカ
ジョン・ジョン・フローレンス、コロへ・アンディーノ、コナー・コフィン
キャロライン・マークス、カリッサ・ムーア、コートニー・コンローグ
ISA公式サイト:http://www.isasurf.org/
【日本代表選手】
なお、日本代表については、5月のジャパンオープンの結果を受け、上記の五十嵐カノアのほか、村上舜・大原洋人・前田マヒナ・松田詩野・脇田紗良の6名が出場予定。