2020年東京五輪の出場選考も兼ねたサーフィン世界選手権『2019ISAワールドサーフィンゲームス(宮崎・木崎浜)』の開幕を10日後に控え、28日、都内で記者会見が行われた。
記者会見には、日本代表“波乗りジャパン”の村上舜と松田詩野、大会アンバサダーの松田丈志氏、フェスティバル出演アーティストであるDef TechのMicro、大会実行委員会関係者らが出席。大会概要の説明や、大会に向けた抱負などを語った。
「この大会にむけていつも以上に練習をしてきて、コンディションも整えられています。オリンピックにすごく出たいので、良い結果を出し、表彰台を目指したいです。上位を目指しながらも楽しみたいです。」
日本代表 松田詩野
「団体金はもちろん狙いたいですが、今回は自分のために頑張りたいです。世界のトップ選手がたくさん出場するので、自分の実力がどれくらい通用するか試したいと思います。」
日本代表 村上舜
松田丈志氏からの「戦いたい選手は?」という質問に対し、「ブラジルの選手も強豪揃いですが、やっぱりケリー・スレーターぶっ倒したいです!」と明るく宣言した村上舜。
「日本代表選手のサーフィンのレベルは、海外選手にも負けていないので、あとはメンタルの問題。ビーチブレイクであり、CTともルールが違うので、ホスト国としての利点をメンタル面でも有利に使えたら負けないはず。」
日本代表チームキャプテン 大野修聖
「昔はサーフィンはスポーツと呼ばれず、遊びにすぎませんでした。そのサーフィンがオリンピックになるというのは昔からの夢であり、いずれはサーフィンの世界大会と音楽を一緒にやりたいと思っていました。だから、今回の大会は本当に楽しみだし、そこにアーティストとして出演できるのも嬉しいです。」
フェスティバル出演アーティスト 《Def Tech》Micro
「2017年、日向でISAジュニアの世界大会を開催し、各国の国旗が並んでいる光景をみて感動しました。今回はそれよりランクの高い大会になるため、非常に楽しみにしています。競泳の五輪選考は一発勝負で、そのとき調子を合わせられなかったら行けません。行きたい気持ちが強い人、そのために準備を積み重ねた人が手にする切符なので、ぜひ2人にも掴んでほしいです。」
大会アンバサダー/元競泳選手・五輪4大会出場 松田丈志
27日に出場各国のエントリーが締め切られ、世界53カ国245名の選手が出場。134名の各国公式スタッフもあわせると、379名の選手団が宮崎に集結する。
選手にとっては五輪出場選考の場となるが、運営側にとっても五輪に向けたテストの場になる。フェスも開催するなど五輪本番に近い環境での実施となるため、セキュリティ面や運営方法、競技とフェスの融合の仕方などの検証を、IOC・JOC・組織委員会と協力しながら進めていくという。
世界各国から来日する強豪選手はもちろん、日本代表“波乗りジャパン”は日の丸を背負い、どのような活躍を見せるのか。そして五輪への切符に近づくのは誰なのか。サーフィン史上、最注目といっても過言ではない大会が、いよいよ10日後、宮崎で開幕する。
(THE SURF NEWS編集部)
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