9月9日、宮崎・木崎浜で五輪出場選考を兼ねるサーフィン世界選手権『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』の大会3日目が開催され、松田詩野のアジア1位が確定し、日本代表選手のなかで初めて東京五輪出場資格を得た。
松田詩野は、敗者復活戦となるリパチャージラウンド6の第1ヒートで2位で勝ち上がったが、リパチャージラウンド7でカリッサ・ムーアに対してインターフェアを犯し敗退。
しかし、前田マヒナがリパチャージラウンド6の第2ヒートで4位敗退した時点で、日本人選手以外でアジア枠の選手が勝ち残っていないことから、五輪選考対象となるアジア1位が確定した。
五輪出場選考において、本大会は3番目の優先順位となる。そのため、2020年の『ISAワールドサーフィンゲームス』で女子上位7位以内に、日本から松田詩野以外の2名が入った場合は、出場権が移行する可能性があるものの、現実的にはほぼ出場が決まった。これにより開催国枠の女子1名分は返上となる。
五輪に出場できるのは1カ国あたり最大男女各2名。日本の女子があともう1枠を勝ち取るには 、2020年『ISAワールドサーフィンゲームス』に出場する有資格者のなかで上位7位以内に入る必要がある。
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大会3日目は台風15号のうねりが届き、波は頭オーバー~ダブルで、オープンフェイス(波の斜面が広く残っている状態)を作り出し、時折バレルまで出現した。
今年の『ISAワールドサーフィンゲームス』は五輪出場も兼ねているため、各国からチャンピオンシップツアー(CT)選手が多く参戦。CT選手同士があたるヒートも多く、組み合わせによっては、3度のワールドチャンピオンであるカリッサ・ムーアのような選手でさえ、本戦ラウンド2で早々に敗者復活戦行きを強いられる状況。
脇田紗良はリパチャージ4でタイナ・ヒンケル(BRA)やティア・ブランコ(PUR)、エラ・ウィリアムス(NZL)と対戦し、4位敗退で41位に。
前田マヒナは、R4でステファニー・ギルモア(AUS)とシルバナ・リマ(BRA)などと対戦し敗者復活戦へ。リパチャージラウンド6でカリッサムーア(USA)などとあたり、4位敗退で21位。
松田詩野もR4で元CT選手のソフィア・ムラノビッチやビアンカ・ビテンダッグとあたり敗者復活戦へ。リパチャージラウンド6はLeticia Caneles(ESP)に続いて2位で 勝ち上がり、そこでアジア1位は確定。リパチャージラウンド7では、カリッサとコートニー、Eveline Hooft(NED)とのヒートとなり、カリッサにインターフェアを犯してしまい4位敗退。
やはり技術力、精神力ともにCT選手の強さが際立つ展開となった。
9/10は女子が決勝戦まで行い、男子ラウンド1が開始する予定。
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(THE SURF NEWS編集部)
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