宮崎木崎浜で開催されている、2019 ISAワールドサーフィンゲームス。
コンテスト8日目を迎えた本日は、敗者復活戦となるリパチャージ8よりコンテストがスタート。
会場の木崎浜は、南海上を北上する熱帯低気圧などの影響で大きくサイズアップ。朝から東寄りの風も強く、一般サーファーにとってはクローズアウトのコンディションだが、世界のトップ選手らにとっては、サーフィン可能なコンディション。
朝一のファーストコールでは「午後までオンホールド(中断)」と発表されたものの、選手らの意見が尊重されすぐさまコンテストONのコール!
予定より30分遅れ、am9:00より競技スタートとなり、メンズリパチャージの8~9、メインラウンド6、合計7ヒートのみが行われた。
期待の五十嵐カノアはリパチャージ8で惜しくも敗退
日本代表「波乗りジャパン」のメンバーでは、まずは村上舜がオープニングヒートに登場。まとまり無いコンディションの中でもショルダーのある波を見つけだし、4.83ptに加え2本目に8.33ptをマーク。コスタリカのカルロス・ムニョスと共にリパ9へ駒を進める。
続く第2ヒートは、日本の五十嵐カノア、大原洋人に加え、日本人とのハーフでインドネシア代表の和井田理央、そして昨年大会のゴールドメダリストであるサンティアゴ・ムニーツの対戦となったが、ここで頭ひとつ抜けだしたのは大原洋人。序盤から6点台、7点台のスコアを揃え、中盤に8.33pt。トータルスコアを15.50ptとして2位以下のリードを広げる。
2位争いは五十嵐カノアと和井田理央という展開になったが、ポジショニングが合わずなかなか得点を伸ばせない五十嵐をよそに、和井田が終盤に7.23ptをスコアして逆転。大原洋人とともにラウンドアップを果たし、昨年銀メダルの五十嵐は惜しくもここで敗退となった。
2020東京オリンピックの出場権、アジア枠の行方は
今大会は2020東京オリンピックの出場選手選考も兼ねており、各大陸ごとのグループでトップの成績を収めることができれば、条件付きながらもその出場権を得ることができる。
リパチャージ8終了時点で、日本が属するアジア大陸の選手で、その可能性が残っているのは日本の大原洋人、村上舜、そしてインドネシア代表の和井田理央の3名。
しかし、続くリパチャージ9では、第1ヒートの和井田理央が1位でラウンドアップを果たすも、ヒート2では大原洋人と村上舜、そしてブラジルの強豪フィリッペ・トレドの3人ヒートとなる。
現役CTのフィリッペがこのハードなコンディションをものともせず、トータル16.96でダントツの1位。ここまでの流れとは一転、思うように波を掴めなかった大原洋人が惜しくも敗退となり、オリンピック出場に関するアジア枠は、村上舜と和井田理央、どちらかに絞られた。
金メダル候補のCT選手が揃うメインラウンド
今大会では、日本代表「波乗りジャパン」のメンンバーが早い段階からリパチャージ行きを強いられているが、本日のメインラウンド6を終えて、ここまで一度も敗退することなく勝ち進んでいるのは、ブラジル代表のガブリエル・メディナとイタロ・フェレイラ、そしてアメリカ代表のコロヘ・アンディーノと、サーフィン界の “キング” ケリー・スレーター。
4名のみに絞られたラウンド7は予想通り全員が現役CT選手となるが、ラウンド6でのハイエストスコアは、47歳のケリー・スレーター。
体力勝負ともいえるハードなコンディションで、序盤に2つのターンで7.33、中盤にはチューブを抜けて8.33、トータル15.66でメインラウンド7への進出を決めた。
明日はいよいよファイナルデー、個人&総合のメダリストが確定
大会10日目となる明日は、いよいよフィナルデー。個人のメダリストに加え、国別の順位が確定する。
明日のファーストコールはam8:00。海のコンディションによってはam8:30頃より競技スタートとなる可能性もある。
2020年東京オリンピックを控え、これまで以上に世界の強豪が揃った本イベントで、栄光の金メダルを手にするのは誰か。
また、日本の村上舜が、アジア大陸のひと枠を勝ち取り、オリンピック出場に向けて大きくリードすることができるのか。
特設サイトでは、引き続きライブスコアの配信や、注目ヒートの動向などを更新予定。
最新情報をぜひチェックしてみてほしい。
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(THE SURF NEWS編集部)