2015年12月に初めて映像がお披露目となったケリー・スレーター・ウェイブ・カンパニー(KSWC)によるウェイブプール「サーフランチ」。
同年8月にライバル企業と言えるウェイブガーデン社の造波装置を使用したウェイブプールがイギリスでオープンしていたので、KSWCが巻き返してくると思われました。
でしたが、現時点においてはカリフォルニア州レモーのデモ施設「サーフランチ」しかなく、一般オープンとなる商業施設は、未だに存在しないのです。
そんなサーフランチが大きな一歩として、世界最大のウェイブプールをカリフォルニアの砂漠エリアに建設するとガーディアン紙が報じています。
報道によると、2億ドルの建設費を投じる複合施設プロジェクトで、不動産投資会社Meriwether Companiesと建設会社Big Sky Wave Developmentsと提携し、来年2021年に建設がスタートし、オープン予定となるのは2022年。
建設予定地となっているのは、カリフォルニア州ラキンタのコーラルマウンテン麓に位置する400エーカー(約490千坪)の土地。
同施設の目玉となるのはウェイブプールなのですが、最近の流行りと言える豪華リゾートのテイストが色濃く、ホテルに加え、最大で600もの住居も建設予定とか。
ウェイブプール付きの別荘といった感じの住居の価格は、100~500万ドルほどの価格帯になるそうです。
世界最大という事で気になるウェイブプールに関しては、使用する水量は1,800万ガロン(約6800万リットル)で、一度にウェイブプールに入れるサーファーの数はおよそ25名とのこと。
25名の内訳としては、メインの波がブレイクするエリアに約5名、ウェイブプールのインサイド側の両端(おそらくスープが押し寄せる場所)に10名ずつといった計算のようです。
さて、これまでにもフロリダや木更津をはじめ数々の建設プロジェクトが浮上したものの頓挫してしまっていたKSWCのウェイブプール。
現時点においては、オーストラリアのサンシャインコーストでの建設計画もあるので、商業施設としてのサーフランチの完成を楽しみにしたいところです。