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サーフスタジアムジャパンが都内で記者会見、世界ツアー計画も発表

2月28日、サーフスタジアムジャパン株式会社(以下SSJ)が都内で記者発表会を開き、2020年秋に静岡県牧之原市で完成予定の人工サーフィン施設について説明を行った。

会見には、同社安達代表取締役のほか、アメリカンウェーブマシン社、牧之原市長、ANA総合研究所、日本サーフィン連盟など関係各所の代表らが出席した。

SSJの営業計画

SSJ安達代表取締役は、営業計画や利用料金を改めて説明したほか、工事の進捗状況も報告。2月22日に鎮魂祭を執り行い、既に木の伐採や古いビルの撤去を終えた。

鎮魂祭の様子 Photo: THE SURF NEWS
現在の造成状況 Photo: THE SURF NEWS

American Wave Machines社は世界ツアーを計画

造波装置メーカーであるアメリカンウェーブマシン社(AWM)のブルース・マクファーランドCEOは、「10年以上前に開発したが、日々技術を向上させている。(AWMが拠点をおく)サンディエゴと牧之原市は古くから文化交流があり、その牧之原市とコラボレーションすることができて嬉しい。」とコメント。

ブルース・マクファーランドCEO Photo: THE SURF NEWS

NFLなどでのスポーツマーケティングと、フロリダでの不動産開発のキャリアをもつ同社マイク・ロペス上席副社長は『Stadium Surf Tour(SST、スタジアムサーフツアー)』の構想を発表。

テキサスWacoのBSRサーフリゾートや、牧之原、現在計画進行中のフロリダの他、世界各地で十数の建設計画があり、それらをめぐる世界ツアーを計画していることを明らかにした。ルール等の詳細は今後発表される。

マイク・ロペス上席副社長 Photo: THE SURF NEWS

会場では、造波マシン「Perfect Swell」と「Surf Stadium Japan」のステッカーを貼ったサーフボードを、牧之原市長とNSA、USオリンピック委員会にプレゼントするシーンもあった。

フロリダ出身エヴァン・ガイゼルマンのシグネーチャーボードが贈呈された Photo: THE SURF NEWS

米国ナショナルチームのホストタウンである牧之原市

人口4万5千人、かつては年間50万人の海水浴が訪れたという牧之原市。
しかし3.11以降は、こうした観光客も大幅に減少。今後懸念されている東海地震でも大きな被害想定値などが公開されており、沿岸部の宿泊施設等も大幅に減少しているという。

こうした現状を踏まえ、牧之原市としては市民の命を守る防災対策にこれまで50億円の費用を投入。
次は地域の疲弊に歯止めをかけるべく、沿岸部活性化のための目玉の観光誘致政策として、このウェイブプール事業はに無利息貸付の5億円の資金援助を決定した。

杉本基久雄牧之原市長は、「オリンピック会場は千葉・一宮に決定しているが、中国とアメリカの五輪ホストタウンとなった牧之原市は、引き続きサーフィンで盛り上げていきたい」とコメントした。

施設建設に関わる許諾関係は、市長自らも県と交渉。「波乗りの名刺も作った。今後はもらったボードに乗った姿を入れないと。」と意欲を見せる、牧之原市長の杉本氏
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ANA総合研究所の稲岡剣士取締役副社長は、「全日空の海外ネットワークを通じて“サーフシティ牧之原”を発信していきたい。国内外線合計5000万人のお客様に対してアピールをしていきたい。」と今後の展望を示した。

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各国代表チームのトレーニング施設や大会会場としても期待

日本サーフィン連盟の関口嘉雄事務局長は酒井理事長からのメッセージを代読。「NSAの14000人の会員が待望の施設が遂にできる。サーフィンの大会や、講習会、ジャッジスクールの他、 マリンスポーツ全般やライフセービング等にも活用できるはず。将来的には、 アジア大会や世界大会の開催も視野に入れていきたい」とした。

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アメリカオリンピック委員会ジョン・オーモリ特別顧問は、「牧之原市はホストシティ政策を掲げる街としてベスト。五輪後もオリンピック、スポーツ、カルチャーを超え長期的な関係を構築していきたい。」とコメント。

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サプライズゲストとして紹介された大野修聖「実際の海に最も近い波が作り出せると聞いていて、何より自分が乗ってみたいです」Photo: THE SURF NEWS

「プールは海の変わりにならないが、海に波が立たない時の代わりとして可能性がある。世界の皆さんに発信していきたい。」とAMWマイク上席副社長は改めてコメント。

なお本施設の正式名称は「Perfect Swell」などを含み、グローバルで訴求しやすい名称としまだ検討中ながら、今後はネーミングライツなども含めて様々なプロモーションも展開していくとのこと。

本施設の完成予定は今年秋とされているが、既に工事は着々と進行しており、オリンピック前の完成にもわずかながらの期待がかかっているという。
今後の進展については、当サイトで引き続き紹介する予定。

(THE SURF NEWS編集部)

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