アジアのサーフィンパラダイスとしてトップレベルのサーフデスティネーションであるインドネシアのバリ島。
一度でも訪れたことのあるサーファーならば、バリ島の魅力の虜となり、再び訪れたいと願うサーファーが大半でしょう。
そのバリ島も新型コロナウイルスの影響を受けて住民は苦しんでいます。世界的に見ても人気観光地であり、海外旅行者をターゲットにした観光業で成り立っているためです。
そのバリ島が新型コロナウイルスの影響を受け始めたのは2月のことで、日本経済新聞によると2月は前年同月と比べて外国人観光客の数が約18%減少したとのこと。
その後は対策強化が加速し、3月20日には外国人へのビザ発給停止といった事実上の鎖国措置を取ったので、基本的に旅行客は入国できない状態になりました。
そこで、バリ島を愛するサーファーがバリ島で楽しませてもらったお礼として救いの手を出そうというプロジェクト「Project Nasi(プロジェクト・ナシ)」が始動。
プロジェクトを立ち上げたのは、サーファー/レストラン経営者のサミュエル・マホニーなどといったバリ島在住外国人たち。
バリ島の人口はおよそ400万人で、人口の大半は直接的によ間接的にせよ、観光業に関わった仕事に従事しているとのこと。
そのため、現状において職を失ったり無給休暇のものが大半でありながら、政府による福祉制度そのものがないため、公的な支援など期待できないと言います。
また、住民の多くは日本円にして月に数万円程度の安い賃金で働いているため、日々の支払いに追われ、貯蓄など皆無なのが実情だそうです。
そんな事情を考慮してスタートしたのがプロジェクト・ナシという名のクラウドファンディング。
インドネシア語の「ナシ」は日本語で「お米」という意味であり、このプロジェクトでは生活苦のバリ島住民を救うために、お米などといった生活上の必要最低限のものを配分しようという趣旨です。
クラウドファンディングで集まったお金は必需品の購入に充てられ、実際に何を購入し、どれだけの住民に配分したのかといったデータを細かく提示していくそうです。
さて、目標金額は3万豪ドル(約200万円)に設定されていて、5月8日時点においては約2.9万豪ドルを集めています。
最少額としては5豪ドルから寄付が可能になっているので、バリ島での楽しい思い出のある方や、今後のバリ島旅行を楽しみにしているといった方は参加してみてはいかがでしょうか。
「Project Nasi」クラウドファンディングページ:https://www.gofundme.com/f/project-nasi-bali-covid19