新型コロナウイルス感染症における緊急事態宣言の全面解除を受け、NSA(日本サーフィン連盟)は“新たなサーフィンのルール”として作成したガイドラインを発表。
「サーフィンは健康維持に適したスポーツ」としながらも、今後も継続すべき “新しい生活様式” の実践例として呼びかけた。
以下に発表文を掲載。
緊急事態宣言の解除を受けて
会員の皆様には、長期に渡る緊急事態宣言にご理解をいただき感謝いたします。そして、県をまたいでの移動規制、行政機関の指示の厳守にご協力ありがとうございます。全国70支部の支部長の皆様におかれましても、各地でガイドラインの徹底、サーファーのモラル・マナー向上の為の活動に感謝致します。
昨日、政府は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を全面解除しました。解除後のイベント開催等については、感染リスクをコントロールしながら3週間ごとに段階的に緩和する方針を打ち出しました。今後、新たな生活様式で、社会経済活動を徐々に取りもどし、「新しい日常」を作り上げるとの発表もありました。
一方、「次なる流行の恐れは常にある」とし、感染拡大すれば再び宣言の発令があるとの考えも示しました。
サーフィンは野外で、海上で行うスポーツです。スポーツとしてのサーフィンは、密閉も密集も密接もほぼ無いことから、3つの蜜には値しないと考えます。野外で海に入ることは、心身共に健康になり、免疫力も高くなると言われています。太陽の下で海水に浸かる事で、セラピー効果が期待できる健康維持に適したスポーツでもあります。
ただし、新型コロナウイルス感染症対策においては、移動にともなう立寄り、海岸や駐車場で海に入る前、入った後などでの集まりなどは、感染リスクに値します。
新型コロナウイルスを想定して、感染リスクの回避を守り、感染防止策を取ってください。サーフィンにおいても以下のような「新しい生活様式」の実践例を取り組んで下さい。
○個人、少人数で海に行く。
○海岸や駐車場などで集まらず、速やかな行動を心がける。
○体調不良の際は外出を避け、事故や怪我のないよう気をつける。
○陸にいる時はマスクを着用、こまめに手洗い消毒をする。
○混んでいる海、混んでいる時間帯は避ける。
○海の中でもお互いに十分な距離をとる。
○握手などはなるべく避け接触は最小限に。
○ショップなどを利用する際は十分な配慮をする。
など
日本サーフィン連盟では『新たな』サーフィンのルール、ガイドラインを作成しました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、誰もが安全にサーフィンをするための新たなルールです。サーフィンは健康維持に適したスポーツです。海での大切な時間、空間を、地域やお互いを尊重して過ごしましょう。
今後も、日本政府の発表、都道府県、市町村からの指示を必ず守って下さい。サーフポイントごとに置かれている状況は違っています。地元住民への配慮は重要です。地元地域から出されているルールに従ってください。
感染防止の対策が進めば、社会的に野外での活動がもっと容認されるようになるでしょう。とはいえ、各支部、サーフポイントごとに、それぞれの地域にあったガイドラインがあります。それらを踏まえた上で、どの様にサーフィンをやっていくのかを考え、感染防止を前提とした新たな生活様式、新しいやり方を実行していただきたいと思います。
感染防止策を講じてコロナウイルスに打ち勝ちましょう。少しでも早く通常の生活を取り戻すために、努力を継続していきましょう。
(中略)
最後になりましたが、今回の新型コロナウィルス感染症に対し、長期に渡り医療体制に携わる医療関係の皆様に、心より感謝と敬意を申し上げます。
2020年5月26日
一般社団法人日本サーフィン連盟
≫各地域の連盟や自治体からの発信内容、駐車場の閉鎖やイベント中止情報は「新型コロナウイルスによるサーフィン業界への影響まとめ」にて更新中