ウェイブプールに欠かせない造波装置メーカーとしてリーディングカンパニーのウェイブガーデン社(本拠地はスペイン)。
現時点においてウェイブガーデン社の造波装置を用いたウェイブプールは世界に4つあり、商業施設として一般オープンしているのは3つと造波装置メーカーとしては世界トップです。
■ウェイブガーデン社の造波装置使用プール
*デモ施設:スペイン
*サーフスノードニア:ウェールズ(イギリス)
*ザ・ウェイブ:ブリストル(イギリス)
*アーバンサーフ:メルボルン(オーストラリア)
現時点においてウェイブガーデン社に追随しているのはアメリカン・ウェイブ・マシン社で、同社の造波装置「パーフェクトスウェル」はBSRサーフリゾート(米国テキサス州)とアメリカンドリーム(米国ニュージャージー州の屋内施設)の2つのウェイブプールで使用されています。
パーフェクトスウェルは静岡県牧之原市に建設されているウェイブプールにも使用されるので、牧之原で建設が完了してオープンすれば、商業施設数としてはウェイブガーデン社に追いつくことになります。
とは言うものの、造波装置シーンにおいて雄であるウェイブガーデン社。そのウェイブガーデン社が今後の動向をプレスリリースにて発表しました。
2020/2021年に建設されるウェイブガーデン社のプール
2020/2021年において、ウェイブガーデン社の造波装置を使い建設されるウェイブプールは世界で4つ。
*韓国:始興市
*スイス:ヴァレー州
*ブラジル:プライア・ダ・グラマ
*ブラジル:ガロパバ
韓国のタートルアイランドと呼ばれる埋め立て地に建設されているウェイブプールは、今年の9月にオープン予定となっています。
ウェイブガーデン社の造波装置による人工波のライディング距離はモジュールの数に左右され、46個のモジュールが使用されているアーバンサーフ(メルボルン)でのライディング時間は約16秒。韓国のウェイブプールは56個のモジュールが使われるため、よりロングウェイブを発生させることになるそうです。
話を戻し、上記4か所以外の建設プランとしては、すでに金銭面の契約も終えているものが5大陸で30か所以上あるとのことなので、世界的なウェイブプールの建設ラッシュは間近といったところ。
残念ながら日本は含まれていなのですが。数年前はウェイブガーデン社の建設予定地世界地図で日本にもマークが付いていたのですが、現在はマークが消えています。
となると、トップサーファーの多いアメリカ、オーストラリア、ブラジルでの建設予定が多いのかと思いきや、大陸的にはヨーロッパでの建設予定が最多という興味深い結果となっています。
ウェイブガーデン社に加え、アメリカン・ウェイブ・マシン社も勢いを増してくるのは間違いないので、今後5年ほどで世界中でどれほどのウェイブプールが誕生することになるのか楽しみですね。
参照記事:Wavegarden continues to deliver world-class surf parks around the world|Wavegarden.com