2020年WSLのキャンセルのニュースはファンには残念だったが、8月にアメリカ、9月〜10月にゴールドコーストとマーガレットリバー、同じく9月〜10月にフランスとポルトガルで特別イベント「WSLカウントダウン」が開催予定。
これは国を跨がない形のプレシーズンのエキシビションイベントであり、2020年11月から開幕する新たなシーズンと2021年東京オリンピックに向けての有効な準備とされている。
WSLは早くもオーストラリアで開催される『Australian Grand Slam of Surfing』 についての詳細を明らかにした。
『Australian Grand Slam of Surfing』詳細
『Australian Grand Slam of Surfing』は二つのイベントによって構成される。
まず、クイーンズランド州のサウス・ストラドブローク島。通称「ストラディー」で開催される『Boost Mobile Pro Gold Coast』
もう一つは西オーストラリア州のマーガレットリバーで開催される『Margaret River Pro』
二つのイベントは9月〜10月の2ヶ月間のウェイティングピリオドで各2日間で行われる予定。
選手はオーストラリアのサーファー24名。
(メンズ12名、ウィメンズ12名)
各イベントで11名のメンズCT選手と8名のウィメンズCT選手がスタンバイして残りの選手は2019年のQSランキング、またはワイルドカードが割り当てられる。
二つのイベントによるシリーズチャンピオンには男女共に20,000オーストラリアドル(日本円で約152万円)の賞金が授与され、その賞金は希望する慈善団体に寄付される。
両イベントはWSL公式サイトや公式アプリでライブ中継が行われる他、「7 Network」 and 「Fox Sports」でも放送される。
2020年、初めてコンテストジャージを着る7xワールドチャンピオン、ステファニー・ギルモアは今回のイベントについて以下のコメントを残している。
「今年は未知のことが多く、誰もが予想外の長い休みだったわ。ようやく近い将来のイベント参加の目処が付き、コンテストの調子が取り戻すことが出来るのは最高ね。ホームでもSNSでもオージーガールの素晴らしいサーフィンを沢山見てきたので、またお互いを刺激し合いながら挑戦出来るのはとても良いことだと思う。ストラディーとマーガレットリバーはどちらも最高のロケーションよ。特に世界を跨ぐスポーツでイベントを運営するのは今まで以上に難しい仕事になるでしょう。WSLが選手やファンのためにコンテストの軌道を戻すことが最初。まずはそれぞれの地域で懸命に努力するのを見られるのは心強いわ」
各イベントに参加するサーファーもオーストラリアならではの豊かさで、『Boost Mobile Pro Gold Coast』には現役CTに加えてすでに引退したミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、ディーン・モリソンの元祖クーリーキッズやビード・ダービッジ。
(彼らはスペシャルヒートに参加予定)
ワイルドカードにはストラディのローカルとしてクリス・ベネッツと日本の村松爽香がクレジットされている。
『Margaret River Pro』にはワイルドカードでタジ・バロウ、スペシャルヒートには先日コーチ業の引退を発表したジェイク・パターソン、デイブ・マコーレーの参加が決まっている。
参考記事:WSL Announces 2020 Australian Grand Slam of Surfing
(空海)