新たに設定されたサーフィン競技の開幕日である2021年7月25日からちょうど1年前となる2020年7月25日。
国際サーフィン連盟(ISA)は1年後に延期された東京オリンピックのサーフィン競技のテクニカルオフィサー(技術専門スタッフ)について正式な発表を行った。
オリンピックのサーフィンデビューとなる東京オリンピックのジャッジはISAとWSLが提携。
更に2016年のWSLウィメンズロングボードチャンピオン、アメリカ・サンクレメンテ出身のトリー・ギルカーソンが参加する。これはISAの長期的な男女平等への取り組みの一環であり、女性ジャッジのための道が拓かれ発展する。
テクニカルオフィサーはテクニカルディレクター、コンテストディレクター、4大陸7カ国を代表する11名のジャッジ(ヘッドジャッジ2名、パネルジャッジ7名、プライオリティジャッジ2名)で構成される。
テクニカルオフィサー(技術専門スタッフ)
テクニカルディレクター
Erik Krammer(USA)
コンテストディレクター
Marcos ‘Bukao’ Carneiro Esmanhoto(BRA)
ヘッドジャッジ
Richard Pierce(USA), Glen Elliot(AUS)
パネルジャッジ
Pritamo Ahrendt(AUS), Tory Gilkerson(USA), 加藤将門(JPN), Dan Kosoof(NZL), Luis Pereira(BRA), Nuno Trigo(POR), Bruno Truch(FRA)
プライオリティジャッジ
Ian Buchanan(NZL), Marcel Miranda(BRA)
今回のジャッジ選考はISA執行実員会で承認されたメンバーであり、ISAとWSLの過去のジャッジデータを分析して実績のあるジャッジがノミネート。
オリンピック代表選手にはCT選手も多いことから、7名のジャッジのうち3名がWSLの現役ジャッジから選ばれた。
普段、国際大会のジャッジはオーストラリア・ブラジル・ヨーロッパ勢が占めることが多いが、国のバランスや公平性を保つために開催国・日本から、五輪予選大会「ISAワールドサーフィンゲームス」でもジャッジを務めた加藤将門氏が採用されたとのこと。
冒頭にもお伝えたトリー・ギルカーソンはサーフィンにおける女性ジャッジの促進、育成というISAのコミットメントを反映したものであり、宮崎で開催された『2019 ISAワールドサーフィンゲームス』にもジャッジとして参加していた。
ISAは今後もより多くの女性ジャッジを育成するため、トリーの成功を積み重ねていくことに尽力している。また、IOCや世界各国のサーフィン連盟とも協力を続ける。
(空海)