「ボディ・グローブ」と伊藤忠ファッションシステムが東京五輪を見越して提携

2020年CTランキング6位タティアナ・ウェストン・ウェブがアンバサダーを務めるスイムウェアブランド「ボディ・グローブ」が、伊藤忠ファッションシステム社と複数年に渡るマスターライセンス契約を締結し、2021年1月から日本でのブランド拡大を改めて強化していくことになった。

手(グローブ)のロゴマークで有名なサーフブランド「ボディ・グローブ」は、1953年に南カリフォルニア・サウスベイ発祥。サーファー、ダイバー、ライフガードだった双子のボブとビル・マイストレル兄弟が、カリフォルニアの冷たい海に最適なオリジナルウエットスーツを自分たちの手で開発し、それがまるで全身を包み込むような、グローブのような肉厚なフィット感を持つというところから「ボディ・グローブ」と名付けられ、その後の社名にもなった。今日まで世界をリードするウォータースポーツブランドとしての地位を確立してきたが、これまでにGerry Lopez、Rob Machado、Bruce Irons、Jamie O’Brienなど名立たるサーファーをサポートしてきた。

トレードマークのレフトハンドサイン

「ボディ・グローブ」は現在、70種類を超える製品カテゴリを世界108か国で展開している。近年ではオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、ユーロ圏で大きく成長しており、2019年には過去最高の売上を記録し、2020年上半期もパンデミックに関わらず予想以上の売上をあげたという。

グローバル部門の上級副社長Peter Maule氏は、ファッション誌WWDに答えたインタビューに「これまでの30年間に渡る“受動的”かつ基本的に単独で展開していた日本でのライセンスビジネスを今回のパートナーシップ締結により更に強化したい。延期された東京オリンピックが来年開催される際、爆発的に成長するはず」と回答。日本での事業は、今後の2〜3年間で2倍の売上、1500万ドルから2,000万ドルに達すると予測している。

伊藤忠ファッションシステム社としても、COVID-19による厳しい時代にこそ新しいチャンスも生まれると考え、BGIP社との強力なパートナーシップにより、COVID-19以降の新しい市場に適応できる、新しいブランドビジネスのスタイルを推進していきたいようだ。

また、ボディ・グローブが長年に渡りアンバサダー契約をしているタティアナが世界の舞台で活躍する事を通じて、さらなるブランドへの関心に繋がることも見込んでいる。タティアナは、CTツアーでの活躍はもとより、ブラジル代表として東京オリンピックの出場資格を得ている。「ボディ・グローブ」ブランドにおいては、リサイクルポリエステルを素材とした環境に優しい「Tatiana Weston-Webb Eco Sanctuary Collection」を監修している。

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その他、今後の展開アイテムとしては、メンズ、レディース、キッズのカジュアルウェアおよびバッグ、靴下などの関連雑貨に加えて、水着などウォーター関連アイテム及び雑貨が中心となる。20~40歳代までの幅広い層をターゲットに、スポーツカジュアルを切り口とした展開に注力していくとのことなので、より幅広い製品群を日本国内で手に取る機会が増えそうだ。これから準備されるであろう日本語サイトの公開に期待したい。

(THE SURF NEWS編集部)

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